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フリマアプリの普及によって、ゴルフクラブの盗難が多発。被害者にならないための対策とは?

トピックス 2022.04.15 フリマアプリの普及によって、ゴルフクラブの盗難が多発。被害者にならないための対策とは?

最近、フリマアプリの普及によって、ゴルフクラブの盗難が多発しています。

もしも、あなたの大切なゴルフクラブが盗まれたら、とても悲しいですし、腹が立ちますよね。

普段使い慣れたクラブには愛着もあり、お気に入りのクラブはたいへん重要なものです。

近頃では、キャディバッグごと盗まれるというような悪質なケースもあり、被害総額はかなりのものになることも。

ゴルフクラブの盗難の手口には様々なものがあります。

車上荒らしの場合、ゴルフクラブの盗難だけにとどまらず、愛車の窓ガラスが割られたり、他にも車内に置いていた財布や貴重品が盗まれたりと、多大な被害を被ることもあります。

そのような目に遭わないためには、どうしたらよいでしょうか?それは、あらかじめ対策をとることがとても重要です。

この記事では、ゴルフクラブの盗難の手口や、その防止策について詳しく解説いたします。

なぜゴルフクラブの盗難が多発しているのか

なぜゴルフクラブの盗難が多発しているのか

ゴルフクラブの盗難には様々な手口があり、その盗難件数は年々増加しています。

なぜ、ゴルフクラブが盗まれるのでしょうか。それは、犯人は盗んだゴルフクラブを自分で使うことが目的ではなく、中古クラブとして転売することが目的だからです。

転売するには、中古クラブ店に買い取ってもらう方法がありますが、一度に大量に持ち込んだり、短期間に複数回売りに来たりすると、怪しまれてしまいます。

しかし、最近では、「ネットオークション」や「メルカリ」などのフリマアプリの普及による個人取引が「抜け穴」となっているのです。

ゴルフクラブの盗難が多発している原因は、フリマアプリの普及によって、簡単に売却できるようになったことだと考えられます。

ゴルフクラブの盗難の主な手口とは

ゴルフクラブの盗難の主な手口とは

ゴルフクラブの盗難には様々な手口があり、特に多いのは「車上ねらい」と「ゴルフ場での盗難」です。

車上ねらい

車の窓ガラスは丈夫なように見えますが、先のとがった工具「オートポンチ(鉄板などに印をつけるための工具)」などを使うと比較的容易に割ることができます。

窓ガラスを割った後、犯人は手を入れてキーを解除して中のゴルフバッグを盗み出す。

この間、1分もかからないともいわれており、車のトランク部分が外から見える「ハッチバック」や「ステーションワゴン」タイプの車が被害に遭っている
のです。

ゴルフ場での盗難

ゴルフ場でもゴルフクラブの盗難が後を絶ちません。

ゴルフコースや練習場で置き引きに遭う被害も多く見られます。

以前は、人気のあるクラブなどを1、2本盗まれ、盗まれた方も直ぐには気づかないこともありました。しかし、最近ではキャディバックごと持って行かれたという悪質なケースも増加。

乗用カートのラウンドでは、ゴルフクラブは後ろに積んで、各コースのスタート待ちの列に並んでいるので、人目が無ければいつでもゴルフクラブを抜き去ることが可能に。

特に、スコッティ・キャメロンのヘッドカバーやパター、最新のクラブなどの商品は狙われやすく危険です。

ゴルフ場での盗難

ゴルフ場の駐車場でも盗難が多く、後から車に荷物を乗せようと思い、車のそばに置いておいたキャディバッグが、車に戻ってきたら無くなっていたケースもあります。

ゴルフ場での盗難は、単独犯では無く、窃盗グループによる犯行が多く、見張り役と実行犯に分かれていることも。

逃走用の車には素早く逃げるためにエンジンがかけられており、その手口は非常に巧妙です。

ゴルフクラブ盗難の防止策(手口別)

ゴルフクラブの盗難の手口を知ることで、被害に遭わないために、あらかじめ対策を講じることは非常に重要です。

どのようにすれば、大切なゴルフクラブを盗まれずに済むでしょうか。具体的な対策方法をお伝えします。

車上ねらいの防止策

車の外から見えるところには絶対にキャディバッグや、貴重品を置かないことが最大の防止策です。

そして、ゴルフクラブやキャディバッグを長い間トランクや車に積みっぱなしにしないことも重要。

ゴルフクラブやキャディバッグは、必ず家の中に持ち帰り、保管するようにしましょう。

もし車の中に置いておく場合は、外から見えないようにカバーをかけるなどの対策をして下さい。そして、少しの間離れる場合でも必ず鍵をかけることが大切です。 

車上ねらいの防止策

もう一つの対策は、車両保険に身の回り品補償特約をつけることです。

この身の回り品補償特約とは、事故や盗難で車内やトランク内などに積んでいた身の回り品に損害が生じたときに補償を受けられる特約。

身の回り品補償特約は保険会社によって補償対象となるものや、盗難時の扱い、補償される金額の上限など様々な違いがあります。

もしつける場合は、補償内容の確認をしてからつけるようにしましょう。

ゴルフ場や練習場での盗難防止策

 他にできる対策としては、車に警報ブザーを設置するイモビライザー(電子キーの照合でエンジンを作動させる装置)搭載の車を選ぶ、車庫に防犯カメラを設置する、防犯カメラを設置してある駐車場に停める、人通りが少ない場所や防犯カメラの死角となるような場所に駐車しない、などがあります。

ゴルフ場や練習場での盗難防止策

どんなゴルフ場にも泥棒がいると思い、油断せず、貴重品は必ずフロントやゴルフ場側の指定場所に預けるのが安全です。 

主な盗難防止策は以下のとおりです。

・お昼休憩時には高額なパターやクラブなどはマスター室に預けるようにする。
キャメロンのパターは狙われやすいので、キャメロンのパターに別メーカーのパターカバーを付けて、中身が分からないようにする。
・帰りにキャディバッグを受け取る時にもその場で、必ず自分の目で再度中身を確認する。
・キャディバッグのフードをする。プレー中以外はフードカバーを常に付けて、中身が見えないようにする。
・必要本数以上にゴルフクラブを持って行かない。
プレーの最初と最後にはゴルフクラブの本数を確認するクセをつける。

 ゴルフ場では、利用規約に「プレー終了後のクラブ確認後の本数の不足や破損には責任は負わない」とあるところがほとんどです。クラブを確認した後の中身の紛失や盗難には責任を持ちません。

帰りにキャディバッグを受け取った際には、必ず全部揃っているかの確認をしましょう。

ゴルフ保険について

ゴルフ保険は、ゴルフのプレー中に起こる様々なリスクに対して補償が受けられる保険です。

ゴルフをされている方であれば、少なからずゴルフ保険に加入されているかと思いますが、その補償内容は、保険会社やランクによっても様々。

ゴルフクラブの破損や、ゴルフクラブの盗難も補償対象ですが、気をつけなければならない点があります。それは、保険に加入していても、すべてのケースで補償が受けられるわけではないということ。

ゴルフ保険について

一般的にゴルフ保険で補償しているのは、ゴルフ練習場やゴルフ場の中で発生した盗難に対してのみです。

保険によっても補償内容が違うので、ゴルフ場内で発生した盗難でも、ラウンド中に限られる場合などもあります。

そして補償は時価が原則です。購入金額がすべて補償されるわけではないということに注意が必要。ゴルフ保険の加入を検討されている方や、既に加入されている方でも、補償内容を確認しておくことはとても大切です。

自宅の駐車場に駐車していた車が車上荒らしに遭い、キャディバッグを盗まれたというケースや、うっかりゴルフ場にゴルフクラブを置き忘れて帰宅してしまい、その後行方不明になってしまったケースは、盗難ではなく紛失となるため、補償の対象にはなりません。

補償内容を確認しておくことはとても大切

 盗難に遭わないように、ご自身でも対策を取って気をつけていたにも関わらず、ゴルフ場やゴルフ練習場で盗難に遭ってしまった、というケースが対象になることを覚えておきましょう。

保険はもしもに備えるものなので、ゴルフ保険に加入しておくことも盗難防止対策のひとつです。

もしも被害に遭ってしまったら

もしも被害に遭ってしまったら

どんなに気をつけていても、わずかな隙を狙って、ゴルフクラブが盗まれることがあります。

ここでは、ゴルフクラブの盗難に遭った時にとるべき行動をまとめました。

・気づいた時点でもう一度探し、ゴルフ場や練習場に問い合わせてみる。
・確認しても無かった場合は、直ぐに警察に連絡をし、盗難届を提出する。
・保険に加入していれば、保険会社に連絡をして盗難手続きをする。
・ゴルフ場で、クラブの破損証明書や、クラブ盗難・紛失証明書の発行をお願いする。(保険会社に提出するために必要です。)

 また、ゴルフクラブ購入時の領収書等が必要になることがあります。

クラブを実際に持っていたことを証明するためのものです。

ゴルフクラブ購入時は念のため領収書を残しておくとよいでしょう。

終わりに

日頃から盗難対策をしっかりしてゴルフを楽しむ

ゴルフクラブの盗難件数は年々増加しています。

その原因は、「ネットオークション」や「メルカリ」などのフリマアプリの普及により、簡単に売却できるようになったこと。

ゴルフクラブの主な盗難手口は、車上ねらいやゴルフ場での盗難です。

車上ねらいの防止策は、車の外から見えるところには絶対にキャディバッグや、貴重品を置かないこと。ゴルフクラブは高価なものであり、狙われるということを忘れてはいけません。

万が一に備えてゴルフ保険への加入も検討しましょう。

その補償内容は、保険会社やランクによっても様々です。

気をつけなければならない点は、保険に加入していても、すべてのケースで補償が受けられるわけではないということ。しっかりと補償内容を確認して保険に加入しましょう。

せっかく楽しくゴルフをして気持ちよく帰れるはずなのに、「あれ?ゴルフクラブがない…」なんて分かった時は、もう気持ちはどん底です。

夢中になっている時間やプレーに集中している時こそ、ゴルフクラブを置いた場所など、記憶はあいまいになってしまいます。

ゴルフ場や練習場で安心してゴルフができるように、日頃から盗難対策をしっかりとして、ゴルフを思いっきり楽しみましょう。

【参考サイト】

車の窓、一瞬で粉々 ゴルフバッグ狙う車上荒らし多発(朝日新聞)
https://www.asahi.com/articles/ASK9N3FM2K9NOIPE00B.html

車上荒らしで荷物が盗難された場合の対応事例(三井ダイレクト損保)
https://www.mitsui-direct.co.jp/car/guide/accidents/cases/01.html

「自動車盗、車上ねらい」の防犯対策(警視庁)
https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/kurashi/higai/guard/car_bohan.html

 【女性ゴルファー事件簿】練習場でクラブを盗まれた!【入っててよかったゴルファー保険】(Regina)
https://www.regina-web.jp/style/26364/

クルマに積んでいたクラブが……消えた!? 人気ゴルフイラストレーターが自ら綴る「車上荒らし」被害の一部始終(みんなのゴルフダイジェスト)
https://www.golfdigest-minna.jp/_ct/17402333

パターの盗難に注意!~盗まれないための知恵とは?(Gridge)
https://gridge.info/articles/6399

TEXT:セキュリティ通信 編集部
PHOTO:iStock

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