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そのゴミ、そのまま捨てるのは危険!年末年始におけるゴミ捨ての注意点とは

トピックス 2021.12.17 そのゴミ、そのまま捨てるのは危険!年末年始におけるゴミ捨ての注意点とは

今年もあっという間に年末年始がやってきました。年に一度の大掃除で、溜まったゴミを一気に捨てる人も多いでしょう。

また、ここ数年で急増したリモートワークによって、会社の書類や仕事関係の資料も自宅で処分する機会が多くなっています。

しかし、こういった社外秘となっている書類を、一般的な家庭ゴミの感覚で処分してしまうと、会社の機密情報が外部に流失して大変なことになりかねません。

そこで、この記事では、リモートワークが普及しつつある現代における年末年始のゴミ捨てについて詳しく解説します。リモートワークで資料や書類を自宅に持ち帰っている人は必ず最後までご覧ください。

何気なく捨てているゴミでも個人情報は流出する

何気なく捨てているゴミでも個人情報は流出する

「はがきやダイレクトメールには、名前や住所などの個人情報が載っているから細かく破って捨てている」といった人も多くいます。しかし、それ以外の私たちが普段何気なく捨てているゴミにも、個人情報が記載されていることをご存じでしょうか。

・クレジットカードの利用明細書
・宅配便の送り状
・ネットショッピングの購入明細書
・薬の袋、病院の明細書 など

特に、薬の袋や病院の明細書などは見落としがちですが、大きく名前が印刷されているケースもありますので注意が必要です。

そして、気をつけなければならないのは個人情報だけではありません。雑誌やパンフレット、洋服、レシートなどからは、あなたのライフスタイルがバレてしまう危険性が潜んでいます。

ライフスタイルの情報が個人情報と合わさって流出すると、たとえば、「あそこの家に住んでいる人は女性で、だいたい30代くらい、レシートの内容を見るかぎり一人暮らしかな?」といったように性別や年齢層まで推測されてしまうのです。

また、「スーパーA店やドラッグストアB店のレシートが多いから、行動範囲はこのあたりかな?」など、住んでいる地域の特定までされてしまうケースもあるでしょう。

個人情報や機密情報が漏洩すると何が起こる?

個人情報や機密情報が漏洩すると何が起こる?

個人情報や会社の機密情報が漏洩すると、具体的になにが起こるのでしょうか。

たとえば、個人情報が漏れた場合には、望んでいないダイレクトメールが送られてきたり、インターネットのアカウントやクレジットカードが不正利用されたりする可能性があります。加えて、詐欺のターゲットにされてしまい、金銭的被害に遭うケースも考えられるでしょう。

また、女性の個人情報が流出してしまった場合には、前述のとおり住んでいる地域を特定されるため、ストーカー行為や迷惑行為を被る可能性も少なくありません。

一方で、会社の機密情報が外部に漏洩すれば、経営戦略や新商品開発の情報などがライバル会社に流出し、アイデアを盗まれてしまうこともあるでしょう。そうなれば、会社が大きな損害を被ります。

最悪の場合は機密情報を漏洩させた責任を取らされ、解雇や損害賠償請求を受けてしまう可能性もあるのです。

このように、個人情報や機密情報が漏洩すると、人生をも変えてしまうほど大きな問題を生じさせます。

会社の書類や資料の安全な捨て方

会社の書類や資料の安全な捨て方

冒頭でも述べたとおり、リモートワークの増加に伴い、家庭で捨てるゴミの量が増えました。

加えて、年末年始の大掃除でさらにゴミの量が多くなると、書類に記載された個人情報を消したりシュレッダーにかけたりするのが面倒になり、「これくらい大丈夫だろう」とそのまま捨ててしまう人もいます。

しかし、先にもご説明したとおり、会社の機密情報や顧客情報が漏洩した場合、さまざまな問題が発生してしまいます。

このため、基本中の基本ではありますが、個人情報や会社の機密情報を漏洩させないためにも必ず下記のような方法でゴミを処分しましょう。

・文字消しスタンプを使って住所や名前を消す
・シュレッダーで書類を処理する
・連枚刃ハサミで書類を切り刻む
・太いマジックで機密情報を塗りつぶす など

なお、会社から社外秘の書類や資料の処分方法について指示を受けている場合はこの限りではありません。

シュレッダーのゴミは家庭ゴミとして持っていってもらえる?

シュレッダーのゴミは家庭ゴミとして持っていってもらえる?

通常、一般的なサイズのシュレッダーゴミであれば、市販用のゴミ袋に入れてゴミ回収してもらえます。

ただし、シュレッダーのゴミの扱い方については、住んでいる市区町村によって異なるため注意しましょう。

たとえば、シュレッダーのゴミを「燃えるゴミ」として判断する地域もあれば、「雑紙」「古紙」「ミックスペーパー(すでに分類して回収されている紙類以外の紙ゴミのこと)」などに分類している地域もあります。

ご自身が住んでいる地域のゴミ捨てルールに従って処分してください。

年末年始におけるゴミ捨ての注意点

年末年始におけるゴミ捨ての注意点

年末年始だからといってゴミを捨てるときの注意点はほとんど変わりません。個人情報や機密情報が漏洩しないように、上記の対策を施しながら安全かつ確実に処分しましょう。

その基本を押さえた上で、年末年始ならではの注意点をご紹介します。

ほとんどの地域でゴミ回収のスケジュールが変更となる年末年始。たとえば、「12月29日?1月3日まではゴミ回収しない」など、スケジュールが変更される可能性が高いでしょう。

このため、年末年始におけるゴミ回収のスケジュールについて知っておかなければ、「いつも通りの曜日にゴミを出したのに持っていってもらえなかった」といった事態になりかねません。ゴミを外に出しておく時間が長いと、それだけ第三者の目に触れてしまう時間も長くなります。

そうなれば、個人情報や機密情報が漏洩するリスクが高まってしまうため、ご自身が住む地域の年末年始のゴミ回収スケジュールをしっかりと確認しておきましょう。

終わりに

ゴミ捨てには常日頃から情報漏洩のリスクが潜んでいると意識しておくことが大切

用が済んだら何気なくそのまま捨ててしまうゴミ。しかし、私たちの大切な個人情報や会社の機密情報、顧客情報などが記載されているゴミも多数あります。

年末年始だから気をつけるのではなく、ゴミ捨てには常日頃から情報漏洩のリスクが潜んでいると意識しておくことが大切です。

できれば、ゴミ回収当日の朝、回収時間のギリギリに捨てるのが望ましいといえます。そうすれば、第三者の目に触れる時間を極力短くできるからです。また、日が昇って人通りが多くなってきた時間帯を狙ってゴミを出せば、ゴミが漁られてしまう可能性を減らせるでしょう。

リモートワークが増えた現代。大きなトラブルを避けるためにも、個人情報や機密情報の漏洩に十分注意しながらゴミ捨てを行ってください。

【参考サイト】

・ゴミ出し時の個人情報漏洩にご注意!(山本エコロジーサービス)
https://www.yamaeco.com/hamamatsu_garbage_personal_information/

・シュレッダーゴミの廃棄方法とは?廃棄方法の違いによるメリット・デメリット(Loops Style)
https://www.toshibatec.co.jp/products/office/loopsspecial/blog/20200715-39.html

・家庭ゴミから個人情報が流出するのを防ぐには(ズバット引っ越し比較)
https://www.zba.jp/hikkoshi/cont/protect-personal-data/

・第291回 ごみは個人情報の宝庫!?女性が気を付けたい家庭ごみの出し方(女性のためのあんしんライフnavi)
https://www.secom.co.jp/anshinnavi/column/backnumber291.html

・家庭ゴミからの「個人情報漏えい」を防ぐアイテムおすすめ4選【2020年最新版】(Fav-Log)
https://www.itmedia.co.jp/fav/articles/2005/15/news125.html

TEXT:セキュリティ通信 編集部
PHOTO:iStock

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