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ソーシャルメディアハラスメント

トピックス 2020.12.23 気付かぬうちにしてるかも?SNSでのソーシャルハラスメントについて考えてみよう

意に反する嫌がらせを行うことによって相手を不快な気分にさせるハラスメントは、様々な場面で問題になっています。

代表的なハラスメントとしては性的な嫌がらせを行うセクハラや社会意的な立場を利用したパワハラなどがあり、今では多くの人に浸透している概念ですが、名前の無かった嫌がらせ行為に名前がつくことは問題が是正されていくきっかけとなります。

昨今では、多くの人が利用するSNSにおいてもハラスメントが注目され、ソーシャルハラスメントないしソーシャルメディアハラスメントを略してソーハラと呼ばれているようです。

今回はこのソーシャルハラスメントについて、その定義やハラスメントが起きる原因、さらにSNSの利用に伴うその他のハラスメントについてもご紹介します。

ソーシャルハラスメントとは

SNSでの嫌がらせ

ソーシャルハラスメントとはSNS上でのいやがらせ行為をさします。特徴としては職場での上司と部下、あるいは同僚といった現実世界での人間関係をSNS上の関係に持ち込んで行われることで不快な思いをする人が多いようです。

一般的に、SNS上の関係は現実の私たちの生活とは切り離されたもので、そこに現実の関係を持ち込まれたくないと考えている人は多く存在します。そのようにSNS上の関係について考えている人にとって、SNSへ現実の生活の人間関係を持ち込むことは非常に大きなストレスになってしまいかねません。

具体的なソーハラの例としては、次のような行為があります。

● 「いいね」やコメントの強要
● 執拗なSNS投稿のチェック
● 友だち登録/フォローの強要
● 同意のない個人情報の公開
● 早急な返答の強要
● 投稿を読んで返答をしない既読スルーを認めない

ソーシャルハラスメントは、なぜ起きてしまう?

ソーハラの原因

ソーシャルハラスメントが起きてしまう原因としては、第一に悪意を持っていやがらせが行われるケースがあります。現実の生活でのしがらみがSNSに持ち込まれる場合に加えて、SNS上での嫉妬や羨望が原因となる場合がありますが、悪意を持っていやがらせをする行為は非難されてしかるべきです。

しかし、悪意は持っていなかったとしても、現実とSNSへの接し方が社会で一般的に考えられている基準からずれてしまっていることが原因でソーシャルハラスメントが起きてしまっている場合があります。いやがらせをする意思はなくとも、距離感が違うため相手からはいやがらせに感じるというケースです。

ソーハラの加害者になってしまわないためには、日頃から周囲の人との距離感に気を配り、プライベートに踏み込まれるの嫌う人がいることを気をつけることが重要です。また、現実の生活と同じように色々な考え方を持っている人がいることを前提に、自分のルールを押し付けないことがSNSの利用に必要なITリテラシーになります。

SNS界隈で見られるその他のハラスメント

インターネットでのハラスメント

ソーシャルハラスメント以外にも、SNS上で起きたり、SNSで話題になっているハラスメントにも注目してみましょう。

ロジハラ(ロジカルハラスメント)

ロジハラは、正論を振りかざすことで相手を必要以上に追い詰めるハラスメントです。また、限られた言葉で論理が正しいことを主張すると口調がキツくなってしまいやすく、SNS上でも起こってしまうことも十分考えられます。

キメハラ(鬼滅の刃ハラスメント)

キメハラは、社会的なブームとなった漫画・アニメ作品の「鬼滅の刃」について、押しつけ好みの否定興味があるのが当たり前といったプレッシャーを与えるハラスメントです。

鬼滅の刃に限らず、社会でブームとなっているモノや話題に「興味がない」「嫌いと」言うことのできる多様性が認められないことが問題となっています。社会の同調圧力を、現代風に名づけなおしたものとも言えるかもしれません。

ジェンハラ(ジェンダーハラスメント)

ジェンハラは、性区別をもとに、あるべき姿や行動を強制するようなハラスメントのことです。必ずしもハラスメントであるとは限りませんが、最近では企業が運用しているSNSアカウントの投稿内容に非難の声が寄せられて炎上するケースも発生しています。

そもそも、なんでもハラスメントなってしまう傾向そのものに対する疑問の声もSNS上で見られます。自分の考えを絶対的な判断基準するのではなく、様々な考え方を持っている人がいるという多様性に配慮する姿勢が大切です。

終わりに

SNSでも、現実の世界でも相手に嫌な思いをさせてはいけないという配慮は当然必要になります。他者を尊重する気持ちが欠ければ、ソーハラは簡単に起きてしまうことなのかもしれません。

SNSは相手の顔が見えないだけに、力加減なども間違えてしまいがちです。SNSでは相手の顔が見えないからこそ、より慎重な対応を心がけましょう。

【関連リンク】

・あかるい職場応援団|ハラスメントの定義(厚生労働省)
https://www.no-harassment.mhlw.go.jp/foundation/definition/about

・職場におけるハラスメント|JISWAレポート(一般社団法人産業ソーシャルワーカー協会)
https://www.jiswa.org/report-pdf/JISWA-Report-009.pdf

TEXT:セキュリティ通信 編集部
PHOTO:iStock

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