トピックス 2020.11.06 自宅のセキュリティは大丈夫?犯罪者が近づきにくい住宅と侵入対策とは?
空き巣などの住居に侵入する犯罪の刑法犯認知件数は2003年をピークに減少傾向にあるものの、2019年度で数えると把握されているだけで28,936件もの侵入窃盗による被害がありました。これは一日にあたりに換算すると79件になります。
今回の記事では、こういった空き巣などの被害に遭わないために、侵入窃盗を起こしづらい環境づくりについてご紹介します。
犯罪者が近づきにくい住宅にするにはどうしたらいい?
空き巣などを行う犯罪者の多くは、人がいない、人の気配が無い住宅を狙って侵入を行い、その反対に人がいる家、人がいる気配がする家にはできるだけ近づきません。
つまり、最も基本的な対策としては人がいる気配を出すことが有効になりますのでいくつか対策をご紹介します。
外出時も室内は電気をつけておく
電気を付けっ放しにしておくだけではなく、タイマーで起動することのできるライトもあるため有効に活用しましょう。また、人感センサーの付いたセンサーライトを取り付けておくことにより、人の気配をアピールすることも可能です。
ポストや植物、玄関の荷物など外観を整える
犯罪の多い地域は割れた窓が多いという「割れ窓理論」ではありませんが、住宅の外観を整えておくことにより、犯罪者の心理的なハードルを上げることができます。また、何かの目印などがマーキングされた場合にも気づきやすいです。
監視カメラ、ドアモニターの設置
監視カメラやドアモニターを取り付けることにより、犯罪に対する意識を犯罪者にアピールすることができます。目につくところに監視カメラやモニターを着けるとより効果的。ダミーであったとしても犯罪者を牽制する意味があります。
砂利を敷いて遮蔽物は少なめに
玄関周りや家の周囲を砂利敷きにすることで、足音が大きくなるようにしておけば犯罪者を嫌がらせることができます。また、壁や植物など家の周りに死角を作らないようにすることも犯罪者の侵入を抑制する上では効果があります。
ドア、窓などの侵入対策にできること
侵入窃盗が行われるときに犯罪者の入り口となるのはドアか窓がほとんどですので、ドアと窓に侵入対策を行っておくことは有効な手立てとなります。
1ドア2ロック
1つのドアに2つ以上の施錠の仕組みを付けておくことで単純な手口のピッキング対策となります。窓も同様に複数のロックする仕組みがあると安心ですが、ドアや窓にカギが1つしかなく、追加するのも難しい場合は、外から取り付けることのできる補助錠を利用しましょう。
サムターン防止カバー、こじ開けを防止するガードプレート
ドアや窓のカギを開ける手口を防ぐために、鍵の開け閉めを行うつまみ(サムターン)の防止カバー、ガードプレートなどの製品が販売されています。有効に活用することでセキュリティを高めることができるアイテムです。
窓には防犯ガラス、防犯フィルムの適用を
防犯ガラスを使った窓や、そうでない窓には防犯フィルムを張ることで窓からの侵入を防ぎます。
ピッキングアラームの活用
鍵だけでなく、侵入に対するアラームをセットするのも有効な対策です。ピッキングアラームは、カギ穴に工具を差し込んで開錠しようとする時の振動を感知して警告音を発します。
個人での対策に加えて地域での防犯対策を
自宅のセキュリティを高める方法として、個人で対策を行う以外にも防犯会社の提供しているホームセキュリティやセンサーに反応して警告音を鳴らしてくれるワイヤレスセキュリティシステムを導入するという手段もあります。
さらには、プラスアルファで地域で連携した防犯対策も可能な範囲で行なっておきたいところです。
お隣さんと良好な関係をつくり、2日以上留守にする場合は、注意喚起のために声を掛け合う他、留守中の訪問者などの情報を共有をすることで防犯に役立てることができます。
また、自治会などの地域のグループにより、見回りや挨拶活動があると、防犯にも繋がります。
終わりに
防犯対策をすることには、犯罪者に防犯対策をしていることを見せて、家に近づきずらくすることにも大きな意味があります。
数百円から低価格で導入できるグッズもありますので、大切な家と家族を守るために改めて家庭の防犯対策について考えてみてはいかがでしょうか。
【関連リンク】
・住まいる防犯110番(警察庁)
https://www.npa.go.jp/safetylife/seianki26/theme_a/a_b_1.html
・侵入窃盗の防犯対策(警視庁)
https://www.keishicho.metro.tokyo.jp/smph/kurashi/higai/akisu/akisu.html
・侵入盗に注意(千葉県警察)
https://www.police.pref.chiba.jp/seisoka/safe-life_publicspace-home_theft_03.html
・<最新>住宅侵入:空き巣対策(セコム)
https://www.secom.co.jp/anshinnavi/bouhanfile/taisaku11.html
・空き巣対策で重要な点は?電気はつけたままにしておくべき?(パナソニック株式会社)
https://panasonic.jp/life/security/270002.html
・低コストで始められる! 実践しやすい防犯対策(日本住宅流通株式会社)
https://www.jyutaku.co.jp/column/空き家/空き巣/499
TEXT:セキュリティ通信 編集部
PHOTO:iStock