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5Gに関する最新状況

トピックス 2020.08.25 ついにサービス開始した5G!最新の導入状況などを一挙に解説!

テレビコマーシャルなどで宣伝が行われるなど、IT関連の分野を中心に今何かと話題の通信技術5G。

みなさんは、この「5G」とは、一体どのようなサービスで何がすごいのかご存知でしょうか? そして、私たちはいつからこのサービスを使えるようになるのでしょうか?

今回の記事では2020年7月時点での5Gに関する最新の状況をご紹介します。

5Gになると何ができるようになるのか?

5Gになると何ができるようになるのか

5Gをとはなんなのか、一言で説明すると、新たな周波数帯を用いた無線通信規格ということができます。

主に携帯電話に利用されている現行の通信規格は4G(LTE)と呼ばれており、その次に登場した規格であるため5Gと呼ばれています。

5Gの大きな特徴として、現状の4G(LTE)の100倍を超える通信速度が理論上可能となることです。

その通信速度は、現状の光回線での速度の2倍以上(理論値、下り通信)とも言われていて、5Gの無線通信速度は現在の固定回線で最も速い光回線すら上回るほどの驚異的な性能です。

5Gは、その通信速度を活用して、4Kや8Kなどの高解像度の動画やゲーム、OSアップデートなど大容量のデータダウンロードを伴うコンテンツをストレスなく実現できる規格として期待されています。

また、5G通信は「高速・大容量」「高信頼・低遅延通信」「多数同時接続」といった特徴を持っていることから、VR/ARや遠隔操作、遠隔医療、自動運転などの先進技術を実現するために必要な通信技術です。

現在の5Gの提供状況は?

5Gの提供状況

docomo、au、SoftBankの大手通信キャリア3社は、試験運用などを経て、2020年3月から5Gが利用できるプランをサービスインしました。

各社とも、最初の段階として都市部を中心にサービスを展開しており、2020年7月現在では対応エリアは限られている状況です。

それぞれの通信キャリアごとの導入状況は以下のようになっています。

docomo

2020年3月末のサービス開始時に全国150カ所、500局の5G向け基地局設備を準備。2020年6月末に47都道府県の主要施設をカバー。

2021年3月末までに基地局設備を拡充して、全国の政令指定都市を含む500都市に導入予定。2022年3月末までには基地局を2万局以上に広げる見通し。

au

2020年3月に全国15都道府県の一部エリアから提供開始。2020年夏以降、全都道府県主要都市に展開予定。2021年3月に約1万局、2022年3月には2万局超の基地局設備を目標としている。

SoftBank

2020年3月から都市部を中心とした一部のエリアでサービスが開始。2021年12月までに人口カバー率90%達成を目指す。


また、今ご紹介した3社以外にも、大手キャリアの通信回線を利用して提供される格安スマホや格安SIMなどでも5Gへ対応したサービスを提供する動きが出始めています。

楽天モバイルでは、元々6月から5G対応サービスの提供を開始する予定でしたが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けて、サービス開始が3カ月延期されました。

今後5Gが普及していくためのポイント

今後5Gが普及していくためのポイント

5Gの基地局の導入は、現時点では都市部など一部の限定された地域で開始している状況です。

docomo、au、SoftBankの3社は概ね2年で高い普及率を目指しており、人口密度の高いエリアではもっと早い段階でカバーされる確率が高いといえます。

大手通信キャリアの5Gを利用できる通信プランは、今のところキャンペーンなどを除いて従量課金制のプランのみ提供されている状況のため、5Gが使い放題になる状況はすぐには発生せず、光回線などの固定回線と共存して利用される形が想定されます。

また、5G対応のスマホも販売が開始されていますが、iPhoneなどのメジャーな機種がまだ対応していないこともあり、5Gに対応した機種が普及するに応じて5Gの利用も進んでいくと言えるでしょう。

その他の観点では、単純に現在提供されてきているコンテンツでは、高画質の動画を視聴するなど以外で5Gの通信速度を活かしきれていないという見方もあり、5Gの持つ強みを活かしたコンテンツをいかに創出していくのかということも大きなポイントの1つです。

終わりに

高速なモバイル通信を実現する5G。

これはスマートフォンを利用する多くの人がより速い通信を求めた結果登場した技術とも言えますが、その利点を活かすための環境はまだまだこれから整えていかなければいけない状況です。

5Gに関連してこれからどのようなイノベーションが起こっていくのか、注意して見てみるのも面白いのではないでしょうか。

【関連リンク】

・通信・エリア 5G(NTT docomo)
https://www.nttdocomo.co.jp/area/5g/

・エリア その他の超高速通信<受信/送信>(au)
https://www.au.com/mobile/area/other_speed/?bid=mb-mb-area-0116

・サービスエリアマップ(SoftBank)https://www.softbank.jp/mobile/network/area/map/

・次世代通信「5G」が切り開く新しいビジネスや未来の可能性とは(KDDI)
https://biz.kddi.com/beconnected/feature/190605.html

・5Gによって生まれる新ビジネスの“種”を見過ごさないために(KDDI)https://biz.kddi.com/beconnected/feature/190515.html

TEXT:セキュリティ通信 編集部
PHOTO:iStock

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