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通信サービスの契約トラブル

トピックス 2020.08.14 よくわからないままの契約が一番危険。インターネットやWifiルータ、格安スマホの契約トラブルを避けるには

情報通信サービスの契約に関するトラブルは、契約対象のサービスが電話回線だったころからありました

今日だと固定のインターネット回線(光回線)、モバイルWifiルータ格安スマホ(MVNO)などの契約において頻繁にトラブルが発生しています。

その多くは「よくわからないけれど、安くなるといわれて」「よくわからないけれど、今契約したほうが良いといわれた」といった形で、情報が曖昧なまま契約をしていしまい、想定していない料金の発生や不要なサービスの契約などのトラブルに繋がってしまっている事例が多いようです。

今回はそういった情報通信サービスの契約トラブルを避けるために知っておきたいポイントをご紹介します。

インターネット回線契約のトラブル事例

インターネット回線契約のトラブル

国民生活センターの調査によると令和元年度の消費生活相談において、相談件数4位となったのは「インターネット接続回線」に関するもので、3万件を越える件数でした。

さらに年齢層を絞ると、65歳以上の場合ではインターネット接続回線に関する相談件数は3位にあがり、よくわからないまま契約をしてしまったケースが高齢者を中心に多く起こっているようです。

通信サービスの契約に関して、トラブルが多く発生しているパターンには以下のようなものがあげられます。

電話や訪問による勧誘で契約を迫る場合

利用者が受け身の状況でインターネット契約の勧誘が行われる場合、契約の必要性はそれほど高くないことが多く、不要な契約に繋がっているケースが見られます。

光コラボ(光卸)のトラブル

NTT東日本、西日本等がもつ光回線を借り受けて二次販売を行う光コラボ、光卸(ひかりおろし)。他事業とのコラボで安くなるなどのサービスが展開されていますが、契約そのものが複雑となるためトラブルが発生しやすい傾向にあります。

また、NTTの名前を使っているが、契約者は別事業者ということでもトラブルが発生しているようです。

今後は今の固定電話は使えなくなる」「今、光回線に変えないと後で困る」などと根拠なく利用者を不安にさせる方法で契約を迫る手口も確認されています。

店頭での勧誘、セット販売

パソコンやデジタル機器などの販売とセットで割引適用となる勧誘も多く、割引を適用するための条件や利用期間といった縛りをしっかりと確認しておかないと契約後のトラブルに繋がってしまいます。

口頭での確認時にはなかったオプションサービスに加入させられる

ネット回線などの情報通信サービスの契約は複雑かつ多種類オプションが存在することが多いです。口頭や電話、店頭での勧誘では内容の詳細を確認することができず、気づいたら想定していなかったオプションに加入していたというようなトラブルも数多く発生しています。    

格安スマホやWifiルータ契約のトラブル事例

格安スマホやWifiルータ契約のトラブル事例

近年では、インターネット回線などの固定回線に加えて、モバイルWifiルータ格安スマホ(MVNO)などのインターネット回線の選択肢が以前よりも増えています。

しかしながら、利用方法などにサービス特有の注意事項もあり、そういった点を理解していないと契約トラブルの原因となってしまうようです。

モバイルWifiルータ、格安スマホの契約では、インターネット上ですべての手続きが完結していて利用方法のガイドなど十分なサポートが受けられないというケースが共通してよく見られます。

格安スマホの場合、通話料を無料にするには特定のアプリの利用が必要だったり、中古端末のSIMロック解除SIMカードの規格間違いなどが多く、利用の前提として端末やサービスの内容に知識を持っていることがどうしても必要になります。

その分金銭的なメリットも大きく、トラブルが発生しても自己解決できる場合のみ利用を検討するようにしたほうがいいでしょう。「よくわからないけれど、今の契約より安くなる」といった動機だけで利用してしまうと、どうしてもトラブルの元となってしまいます。

インターネット回線契約に関するトラブルを避けるには

セキュリティ性能の高いメッセージアプリ

2016年から通信サービスの契約にもクーリングオフのように8日間は契約解除ができる初期契約解除制度が適用されました。

契約書に記載があるため、一度契約を行ってから契約の解除を検討する場合には確認を行いましょう。(全ての契約が適用対象となるわけではないため、契約時の確認契約書の確認が必要です)

また、通信サービスについて、電話や訪問での勧誘に対しサービス契約を不用意に行うことは注意しましょう。本当にメリットのある契約となりそうであれば、資料の請求を行って再検討してからでも遅くはありません。

格安スマホ、モバイルWifiルータなども、今使っている携帯電話や固定回線契約のよりもお得になることが多いですが、自分にとって本当に必要なのかをよく考え、仕組みを理解したうえで契約に臨みましょう。

契約に関するトラブルを避けるためには、各サービスに関する知識を持つことが根本的な対応策になります。

終わりに

昔から情報通信サービスの契約トラブルは、利用者の知識が十分でないところを突いた方法で多く発生しています。

通信サービスに限らず、内容が「よくわからない」状態で契約を行わないことが大切です。

よくわからない場合には、インターネットを活用して情報を集めたり、資料をもらってから詳しい人に相談するなどしてサービスに関する詳しい知識を得ておきましょう。

契約をするのはメリットとデメリットを比較して、本当に自分に合ったサービスなのかどうかを確認してからでも遅くはありません。

【関連リンク】

・2020年度版消費者白書(消費者庁)https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_research/white_paper/assets/2020_whitepaper_all.pdf

・“格安スマホ”の利用方法やサポート内容に注意 ―今までの携帯電話会社との違いを確認してから契約しましょう― (独立行政法人国民生活センター)
http://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20200116_2.pdf

・ご存じですか? 電気通信事業法が改正されました-光回線やスマートフォン等の契約書面はしっかり確認しましょう!-(独立行政法人国民生活センター)
http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20160519_2.html

・電気通信サービスに関する消費生活相談について(独立行政法人国民生活センター)
https://www.soumu.go.jp/main_content/000584302.pdf

TEXT:セキュリティ通信 編集部
PHOTO:iStock

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