トピックス 2020.06.13 外出自粛期間、お家で飲みすぎてしまいませんでしたか？

オンライン飲み会といった新しいワードも流行し、家でのお酒に注目が集まる期間でもありました。実際にアメリカでは3月15日～21日にかけて、アルコール類の販売が前年同月比55％増えたというデータもあるようです。

その一方で、「少々飲み過ぎてしまった」といった声も聞かれるなど、家で飲むお酒は、今までのお酒とは付き合い方の基準を変える必要があるという意見もあります。

今回の記事では少し自粛期間を振り返って「オンライン飲み会」や「Web飲み」などのお酒の飲み方についても考えてみましょう。

緊急事態宣言の影響などを受けて、ビデオ通話でつながった状態で行う「オンライン飲み会」が流行しました。利用するツールによって「Zoom飲み」「LINE飲み」などと色々な呼び方がされたようです。

外出自粛中でも、オンライン飲み会ならば、みんなで集まったようにコミュニケーションを取りつつお酒を楽しめる他、場所や距離、人数を気にせずに簡単に集まれるというメリットがあるため、外出自粛期間でなくても利用する価値の高いオンラインコンテンツだと思います。

また、Youtuberなど動画配信者によるオンライン飲み会も実施されたように、複数人で実際に参加できるコンテンツとしても人気を博しました。

今回多くの人が実践したオンライン飲み会のメリットには、次のようなものがあげられます。

・帰りの移動手段を考慮しなくてよい（終電の心配は不要）
・外で飲むよりも安く飲める
・相手に合わせずに自分で好きなおつまみ、お酒を選ぶことができる
・自宅なのでリラックスできる

こうしたメリットはとても魅力的なものですが、一方で安価かつ手軽に参加できることから普段の飲み会よりも酒量が増えたり、アルコール依存のリスクの高まりなどの健康への悪影響も懸念されます。

生活の中での飲酒が常態化してアルコールに手が伸びやすくなってしまうことのほか、最近では安価で飲みやすい高アルコール度数の商品も登場しているため飲み過ぎには注意が必要です。

健康上の留意点以外にも、オンラインでの飲み会はデータを簡単に残せるため酔った時の行動がデータとして残ってしまうリスクや多くの通信料が発生することからインターネットの契約プランによっては高額な利用料が発生してしまう点も気をつける必要があるでしょう。

家でも外でもアルコールは適量を超えてしまうと、体に悪影響を及ぼしてしまうものですが、特に自制ができないタイプの人は、家だと飲酒を止める要素が少なくなってしまうため注意が必要です。

外出自粛によるストレス解消のために酒量が増えてしまう人もいるかと思いますが、連日の飲酒はアルコール依存症と深い関係があるとも言われており、人目がないからと飲み続けてしまうのは危険です。

外出自粛で飲酒量が増えてしまったという人は、飲んだお酒の量を記録しておくなど、自分でセルフコントロールする方法も検討しましょう。

今は飲んだお酒からアルコール摂取量を算出するアプリなどもあるので話の種としても使ってみるのもよいかもしれません。

外出自粛があってもなくても、適量を心がけてほどよい飲み方を身に着けることがお酒との付き合いには必要です。

家でアルコールを一人で楽しんだり、オンライン飲み会で気の合う友人と楽しく会話しながらお酒を飲むのは、気分転換の方法としても有効です。

外出自粛期間が終わってからも、オンライン飲み会の機会自体は今後も無くならないでしょうが、家の中で人目を気にせずアルコールが飲めてしまうことは、自制の機会を失ってしまう一面もあります。

今一度、自分の適量を見直し、程よくお酒と付き合っていけると良いのではないでしょうか。

【関連リンク】

・＜新型コロナ＞外出自粛で家飲み系！？　ついつい飲み過ぎ…適正な摂取量を（東京新聞）
https://www.tokyo-np.co.jp/article/living/life/202004/CK2020040702000155.html

・外出自粛、深酒に注意　自宅飲み流行、終電もなし―専門家・新型コロナ（時事通信）
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020042800710&g=soc

・連続飲酒（厚生労働省）
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/alcohol/ya-029.html

TEXT：セキュリティ通信 編集部
PHOTO：iStock