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2019年のネット詐欺を振り返る

トピックス 2020.01.30 今年は何が要注意?2019年にあったネット詐欺を振り返ってみよう

2019年はあなたにとってどんな1年でしたか?

ラグビーワールドカップや天皇陛下の即位をはじめとして様々な出来事があった2019年ですが、そういった大きなイベントに便乗したネット詐欺も非常に多く確認されました。

ネット詐欺
をはじめとしたサイバー犯罪は手口を増やながら毎年繰り返し発生していますので、昨年に発生したネット詐欺の手口を振り返り、新しい1年をネット犯罪に巻き込まれることのないように過ごしましょう。

2019年に起きたリアルの出来事と関連のある詐欺

オリンピック・ラグビーW杯関連詐欺

2019年はインターネットでのチケット転売に関するトラブルやサイバー犯罪が増加しました。

一番のターゲットとなってしまったのはオリンピックラグビーW杯などの人気スポーツのチケット販売だったようです。

例えば、オリンピックの観戦チケットでは偽の当選メールが出回った他に、偽のチケット販売サイトフィッシングサイトに誘導して個人情報を搾取する手口が見られました。

ラグビーW杯開催期間には、オンラインで試合中継の配信を行うサイトを装ってクレジットカード情報を盗み取る詐欺サイトが発生していましたので、東京オリンピックの開催時に同じような手口が発生することも想定されます。

オリンピックのチケットについては、チケット転売サイトやオークションサイト、フリマサイト等で無効なチケットや偽チケットが出品される恐れがある他、チケットの転売は「チケット不正転売禁止法」により禁止されていますので注意しましょう。

購入者本人以外の利用への対策もとられるため、オリンピックチケットの転売の話には決して乗ってはいけません。

自然災害の発生に合わせた詐欺

自然災害に合わせた詐欺

昨年は1年を通して多くの自然災害も発生し、台風大雨による被害が連日報道されたことも記憶に残っていますがそういった災害に便乗した詐欺も発生しました。

寄付金を集める名目の詐欺サイト

・「安否確認」といったキーワードで目を引くフィッシングメール

・事実無根のデマ情報

こういった詐欺や誤情報への対策としては、情報の発信元をよく確認することが大切です。自然災害発生時のSNSの情報は鵜呑みにせずに、何が正しい情報であるかを判断する癖を身につけましょう。

2019年11月には首里城で火災の発生したニュースを悪用して「首里城再建寄付」を騙った詐欺メールが数多く確認されました。

こういった寄付金などについてもやはり公式情報を確認して対応を行うように意識しておくことが大切です。

季節のイベントごとに発生する詐欺

季節のイベントごとに発生する詐欺

迷惑メールは季節の折々に紛れて送付されてくることが多く、2019年には新年のあいさつや暑中見舞いなどのメールに紛れてフィッシングサイトへの誘導偽サイトでの情報取得個人情報の入力を促すメールが存在しました。

また、ハロウィンクリスマスといったイベントに関連して消費活動が活発化するのを狙って、オンラインショップで購入した品物が送られてこない頼んだ商品とは異なる粗悪な品が送られてくるといった被害も発生したようです。

イベントに関するネット犯罪は昔から繰り返されていおり、ラッピング無料や送料無料など手口の巧妙化も進んでいます。

イベントごとに本来悪い意味はないのですが、気分の高揚した状況を狙ってサイバー犯罪が発生することには事前に十分注意しておくことが必要でしょう。

新たに生まれたサービスに関する詐欺

新しいサービスを狙った詐欺

日々進歩するデジタルデバイスとそれを用いた新しいサービスが登場する一方で、セキュリティの抜け穴を探して悪用を考える人も存在します。

2019年にものすごい勢いで普及したのがキャリア決済やPayPayをはじめとするスマホ決済ですが、これらの決済サービスもフィッシングなどの詐欺で情報取得が行われた場合、すぐに被害が出てしまいます。

基本的には不用意に自分の支払情報を教えないこと、利用状況をチェックし不審な履歴がないかをチェックしておくことで大半のトラブルは予防が可能です。

また、昨年は以前からあるサービスですが、SMS(ショートメールサービス)にも再び注目が集まり、宅配の不在通知を装ったSMS経由のフィッシング詐欺など数多くの被害が確認されました。

その他にもGoogleDriveやOneDriveなどのオンラインストレージについても、フィッシングメールによって利用者を偽のログインページへ誘導し、IDやパスワードなどを搾取する手口が発生しています。

終わりに

IT技術の進化にともなって今年も新たに便利なサービスが生まれることでしょうし、オリンピックや季節のイベントも盛り上がりを見せると考えられますが、そこにはサイバー犯罪者も同じように目をつけています。

インターネットを利用する場合の原則は「情報の発信者が信頼できる相手かどうかを確認すること」ですが、個人での情報発信も増えている今改めてそういった基本に立ち返ることが大切です。

【関連リンク】

・インターネットでのチケット転売に関するトラブルが増加しています!(独立行政法人 消費者生活センター)
http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20190606_1.html

・詐欺・模倣品サイトはここを確認! サイトを見るときのチェックポイント!(独立行政法人 消費者生活センター)
http://www.kokusen.go.jp/mimamori/kmj_mailmag/kmj-support147.html

・首里城再建を装った義援金詐欺に注意(沖縄県)https://www.pref.okinawa.jp/site/kodomo/seikatsu_center/20191101001.html

・災害関連情報(消費者庁)
https://www.caa.go.jp/disaster/

TEXT:セキュリティ通信 編集部
PHOTO:iStock

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