トピックス 2019.11.26 あなたもスマホ依存性? 適切なデジタルデトックスとスマホとの上手なつきあい方
私たちの生活の中で、今やスマートフォンは無くてはならないものとなっています。
いつでも手元に持つことのできる端末で電話はもちろん、インターネットで調べものをしたり、アプリを使ってスケジュールやタスク管理をしたり、ゲームや動画鑑賞などのエンターテイメントとしても使える大変便利なガジェットです。
しかし、近年ではスマホを手放すことができずに、ずっとスマホが気になってしまうスマホ依存症といった言葉も世の中では聞こえるようになってきています。
食事の時や仕事中でも、スマホでSNSや新着ニュース、最新動画をチェックしているという風景もよく見るようになりましたが、今回は「スマホとの適切な距離の取り方」について考えてみましょう。
「スマホ依存症」の症状と影響は?
本記事で扱うスマホ依存症とは、スマホ所持者が一日中スマホを見て過ごしたり、やらなくてはいけないことがあってもスマホの利用を優先してしまう状態になることを指しています。
このような状態に陥ると、社会的な生活がままならなくなったり、仕事や学業に影響をきたす、睡眠時間が減少し健康状態が悪くなるなどといった様々な悪影響が発生します。
スマホはインターネットと繋がっていることが多く、膨大かつ無限に新たな情報が出てくるため、一度スマホにとらわれた状態になるとますますのめりこんで行ってしまう傾向があるようです。
デジタルデトックスでスマホから距離を置いてみよう
スマホ依存症にならないようにするには、自分を上手にコントロールすることが重要なのですが、常日頃から自分に厳しくするのはなかなか難しいものです。
そんな人にオススメの取り組みにデジタルデトックスがあります。
一定期間スマートフォンやPCなどのデジタルデバイスを使わない時間を持つことで、デジタル世界との接続で起こるストレスを軽減し、現実世界でのコミュニケーションや自然との触れ合いにフォーカスする取り組みです。
具体的な手段としては「スマホを持たずに散歩に出かける」「インターネットに繋がらない山にキャンプに行く」「脱デジタル滞在プランのある宿泊施設に泊まりに行く」など色々な方法があります。
また、もっとお手軽に家の中でも物理的にデジタルデバイスに触れない状態にしたり、スマホに一定時間ロックをかけるアプリを入れたりすることも有効な方法です。
デジタルデトックスを行う期間には特に決まりはなく、気軽に1時間程度から日常の中に取り入れたり、数日間の脱デジタル滞在というようにまとまった時間行うなど、自分に合うった形で取り組むのがよいでしょう。
スマホとのつきあい方を見直してみよう
デジタルデトックスは一時的にデジタルデバイスに対し距離を置く取り組みであり、根本的なスマホ依存症の対策でありません。
デジタルデトックス後にまた同じようにスマホにのめりこんでしまうと、またスマホ依存に逆戻りしてしまうこともあるからです。
スマホ依存と向き合うためには、スマホとの付き合い方を考えることが必要で、まず、下記のような取り組みからスマホとの距離を考えてみましょう。
● 毎日、自分がスマホに費やしている時間を確認してみる
● 自分にとって重要でないSNS、アプリを退会・削除する
● スマホから離れる時間を決めておく
● 就寝の1時間前はスマホには触らない
少しずつでもスマホとの距離感を考えて付き合っていくことで、より適切にスマホを活用できるようになるのは間違いありません。
終わりに
iPhoneの発売が開始したのは今から11年前の2008年で、その頃から日本国内でもスマホが普及していきました。
2017年の総務省の調査によると、個人のスマートフォンの保有率は60.9%となっていて、10人に6人はスマホを持っている計算になります。
今では欠かすことができないスマホですが、普及からまだたったの10年ほどしかたっていないことを考えると、私たちはまだスマホとの付き合い方を探している段階なのかも知れません。
スマホの便利さにのめりこみ過ぎることなく、付かず離れずの塩梅を保ちたいものです。
【関連リンク】
・デジタルデトックスとは(デジタルデトックスジャパン)
https://digitaldetox.jp/digitaldetox/
・平成30年版 情報通信白書 モバイル端末の保有状況(個人)(総務省)
http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h30/html/nd252110.html
TEXT:セキュリティ通信 編集部
PHOTO:iStock