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ネット上の偽レビューに要注意

トピックス 2019.10.23 ネットのレビューは当てにならない?ステマに騙されないための注意点

通販サイトやグルメサイトなどを使う際、私たちは過去の利用者のレビューを参考にして判断を行なっていますが、このレビューだけをあてにしてしまうと痛い目にあってしまうことが多々あります。

今回はインターネット上でのやらせレビューの状況や、正しい判断を行うためのヒントについてご紹介します。

こっそりと宣伝を行う「ステマ」に注意

ステルスマーケティングとは

「やらせ投稿」や「サクラ」など企業からお金をもらっているにも関わらず、中立的な立場を装って、良い口コミや良い評価を流すことは「ステマ」と呼ばれます。

ステマとは「ステルスマーケティング」の略語で、表向きには宣伝であることを隠してこっそり宣伝を行う行為のことです。

ステマが初めて大きな注目を集めたのは、2011年にあった「ペニーオークション詐欺事件」で、有名芸能人やタレントが業者から金銭を受け取って実際には落札していない商品を落札したとブログに投稿していたことが大きな問題となりました。

その後も、グルメ情報サイトの「食べログ」や大手通販サイトの「楽天市場」などで一般消費者を装って好意的なやらせ投稿が行われていたことが発覚するなど度々問題になっています。

最近でもアマゾンのレビューには要注意

近年特にやらせレビューが激増しているのがアマゾンです。やらせレビューを行う悪徳業者の手口も日々新しいものになっていて、レビューの星の数を見るだけでは商品の良し悪しの判別がしづらくなっています。

また、単純なやらせレビューの他に、競合製品の評価を下げる目的やアンチの人物からわざと極端に低い評価をつけているということもありますので、評価が不当に高くなっている場合だけでなく、その逆の場合も想定しなければいけません。

こうした現状を受けて、今年の5月にはアマゾンの不正レビューを判定して正しい評価を教えてくれる「レビュー探偵」というアプリが登場しています。

レビュー探偵の利用イメージ

レビュー探偵の利用イメージ(出典:Google Play)

URL欄に商品のURLを入力して直接調査するか、「URLをブラウザから入力」を選択してキーワード検索を行うことで対象となる商品を選ぶと最大30秒ほどでレビューの信用度を判定する仕組みになっています。

現時点ではAndroidのみでの提供となっていますが、iOS版やWeb版のリリースを臨声も多く今後の展開に注目が集まっているようです。

レビューをあてにしすぎず冷静な判断を

そもそもネット上のレビューは、書き込みを行なっている人物によって事前に聞いている評判や商品へ対しての期待度が大きく異なることから全く同じ商品であっても評価が分かれることは往々にして存在します。

また、当たり前ですが評価を行うポイントは人によってそれぞれ違いますので、総合的に見たらまあまあだったと思う人がいる一方で、マイナスだったポイントを過大に捉えて低い評価をつけるという場合も考えられます。

そのため、やらせレビューではなかったとしても、レビューの内容にはそのレビューを書いた人の主観的な情報が入っていることを十分頭に入れて、客観的に判断を行うことが重要です。

レビューを行なっている人物だけでなくその商品の販売を行なっている会社が信用できるのかといった点に注目するのも有効な方法でしょう。

終わりに

ネット上の情報に踊らされてしまわないためには、つまるところ私たち1人1人が高いリテラシーを持っていることが大切になります。

消費者である私たちが、自分の頭でしっかりと考えて判断を行うことが、モラルの低い販売者を根絶するための第一歩となるのです。

【関連リンク】

・レビュー探偵 ~Amazonレビューの信用度を判定(Google Play)
https://play.google.com/store/apps/details?id=me.gororin.Azrv&hl=ja

TEXT:セキュリティ通信 編集部
PHOTO:iStock

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