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スマホ決済

トピックス 2019.07.19 本当に安全?安心してスマホ決済を使うための4つのポイント

最近ではキャッシュレスの決済方法がクレジットカードやスイカなどのICカードからスマートフォンへとシフトチェンジする動きが進んでいます。

Apple Pay(アップルペイ)、LINE Pay(ラインペイ)、PayPay(ペイペイ)など「〇〇ペイ」と名前のつくサービスが数多く登場しているように、今後はスマホでの決済がより一層広まっていきそうです。

キャッシュレス化による利便性は大きな注目を集めていますが、スマホ決済のセキュリティ面に不安はないのでしょうか?

今回はスマホ決済の安全性について解説します。

PayPay(ペイペイ)の登場で広がる日本のスマホ決済市場

広がるスマホ決済

日本は北欧や中国といったキャッシュレス先進国と比べて現金主義が強い傾向にありました。しかし、2018年の10月にPayPay(ペイペイ)が登場して大々的なキャンペーンを行ってからは、各種決済サービスの利用者数が大きく伸びています。

主要なモバイル決済アプリの月間アクティブユーザー数は2018年10月から2019年4月までの7ヶ月間で2.9倍に増え、その数は670万人に達しました

PayPay(ペイペイ)の一連のキャンペーンによって、PayPay(ペイペイ)だけでなくモバイル決済そのものが広がっているようです。QRコード決済は簡単に導入することができ、集金や集計の手間の削減など販売する側にもメリットがあるため今後もさらに普及していくと考えられます。

スマホ決済サービスのセキュリティは大丈夫?

スマホ決済のセキュリティ

現金を使わずにスマホで決済となると、どうしてもセキュリティを心配する声が多いようですが、多くの決済アプリでは決済用のQRコードを表示する際に暗証番号や指紋認証による本人確認を実施しているものがほとんどです。

そのため、万が一スマホを紛失してしまったというような場合でも悪用されてしまうリスクは小さく、支払いの際に表示するQRコードも一定期間が経過すると使用できなくなる仕組みになっているので再利用や悪用の心配もありません。

PayPay(ペイペイ)はクレカでの不正取引を大幅削減、不正利用には100%保証も

PayPay(ペイペイ)が一大ブームを巻き起こすきっかけとなった2018年12月の「100億円あげちゃうキャンペーン」の際には、クレジットカードが不正利用された事件が頻発し、不正発生率は0.996%と約100件に1件で不正取引が発生していた状況でした。

これを受けてPayPay(ペイペイ)では今年1月に本人認証サービス「3Dセキュア」を導入し、2~5月に行った「第2弾100億円キャンペーン」では不正発生が0.0004%(100万件に4回)まで減少したと発表しています。

また、クレジットカードの不正利用が発覚した場合については、PayPay(ペイペイ)側で不正利用された金額を全額補償しているとのことです。

決済サービスは安全でも利用上のリスクにはご注意を

スマホ決済のリスク

いろいろな決済サービスが登場したことで、キャッシュレス決済の選択肢が広がりました。そして、それらを安全に使用するためにはサービスを運営する企業だけでなくユーザー側も注意を払わなければいけません。

ここではいくつかの基本的な注意事項について紹介します。

スマホの画面ロックは徹底を

決済アプリの使用時にパスワードや指紋認証などによる本人確認を行っていても、画面ロックを徹底しておくことに越したことはありません。個人情報やスマホ内部のデータを悪用されて認証を突破されたり、本人になりすまされて被害に遭ってしまう可能性が存在します。

盗難や紛失の際の心配を減らすためにも、パスワードや指紋・顔認証といったロックは必ずかけるように設定しておくことが重要です。

色々なサービスに安易に登録しない

スマホ決済サービスを提供する各社ではそれぞれ独自のキャンペーンを行っていますが、何種類もの決済サービスに個人情報を登録する際は慎重に行いましょう。

多額の現金を持ち歩けば紛失や盗難のリスクが高まるのと同じように、何種類ものアプリを使えばそれだけ情報の漏洩や不正利用のリスクが増えるため注意しなければなりません。

フィッシング詐欺やなりすましリスク

スマホ決済が進むとともに、登録している電話番号にSMSでフィッシング詐欺のメッセージが届いたり、決済サービスの事業者になりすまして金融機関情報を聞き出そうとするメールなどが増加することは今後十分に考えられます。

そういった詐欺のリスクを念頭に置き、登録情報に関わるようなメッセージやメールはより慎重に扱う必要が出てきます。

子どものスマホ決済アプリ利用

最後にもう1つ意識しておきたいのが、子どもたちのスマホ決済の利用です。アプリ内課金や個人間での送金機能は便利ですが、子どもたちが使う際には詐欺や恐喝にあうリスクを考慮しなければいけません。

課金額の上限を設定したり、決済は事前にチャージした金額のみ使えるようなタイプを選ぶなどの利用方法を親子で話し合って決めておくとよいでしょう。

終わりに

スマホ決済を取り巻く環境は今大幅に変化しており、今後はより一層普及していくとともに、将来的にはクレジットカードのようなメジャーな支払い手段の1つになっていくと考えられます。

不正利用を防止するためのセキュリティ対策とユーザー意識の向上に継続して取り組んでいくことで、スマホ決済を利用できる店舗も増加し、キャッシュレス決済は大きく発展していくのでしょう。

【関連リンク】

・スマホ決済、還元で利用者拡大 7カ月で約3倍に(日本経済新聞)
https://www.nikkei.com/article/DGXKZO45356550Y9A520C1H56A00/

・スマホ決済、他人の悪用注意 画面ロック徹底を(東京新聞)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/living/life/201901/CK2019012402000186.html

・クレジットカード取引における改善状況について(PayPay)
https://paypay.ne.jp/notice/20190522/02/

TEXT:セキュリティ通信 編集部
PHOTO:iStock

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