トピックス 2019.03.15 仮想通貨詐欺が急増中！詐欺の手口や被害にあった時の対処法について解説

仮想通貨とは、インターネットによって電子取引される通貨を指します。物品の購入やサービスの代金支払いに使用することができるほか、取引所で円、ドル、ユーロなどの実在する法定通貨と交換することも可能です。

一般の方でも取引がしやすく、2018年ごろから注目度も上がっている仮想通貨ですが、利用者の増加にともなって詐欺による被害も急増しています。

仮想通貨詐欺の温床になっているのは、主にSNSなど個人間で気軽に連絡を取り合えるサイトやアプリです。しつこく勧誘を行い、代金や出資金を集めてそのまま逃亡されるパターンの詐欺は、おおむねメールやSNSによる連絡から始まるケースが主流。
これらのツールを介して仮想通貨に関する出資や購入の誘いがあった場合は、詐欺であるか否かを十分慎重に見極める必要があるといえるでしょう。

実際に発生している仮想通貨詐欺の手口には、いくつかの種類があり、ほぼパターン化しています。詐欺パターンを頭に入れておくことで「このケースは詐欺かもしれない」と予測できるかもしれません。
現在発覚している主な仮想通貨詐欺の手口には、以下のようなケースがあります。

「新しい仮想通貨が登場し、確実に価値が上がるので優先購入権を販売します」という内容で、メールやSNSを利用した勧誘を行うケース。ネット上で執拗に勧誘を行い出資金を募りますが、お金を集めたらそれっきり音信不通になるパターンです。
この手の投資をうたった詐欺は昔からありましたが、仮想通貨の注目度が上がるにつれて、「仮想通貨」というキーワードを切り口にした手口が増加しています。

「仮想通貨で絶対にもうかる情報を紹介する」などとSNSやメールを使って売り込み、有料でセミナーを開催したり教材を販売したりするケースです。誰も知らない特別な情報を提供すると謳っていながら、中身に乏しい内容である場合は詐欺と考えて良いでしょう。

エアドロップとは、仮想通貨を配布する業者が自社で取り扱う通貨のPRをするために、一定量の通貨を無料で配布するサービスを指します。そのエアドロップを騙って偽のサイトにパスワードなどを入力させ、不正アクセスにより口座から仮想通貨を盗む手口が「エアドロップ詐欺」です。

「絶対に価値が上がる」「必ずもうかる」などと仮想通貨を売り込み、購入契約を済ませたらそのまま音信不通になるパターンです。取引そのものを実際に行わずに代金を持ち逃げするケースもあれば、そこで紹介した仮想通貨そのものが実際には存在しなかったというケースもあります。

万一、上記でご紹介したようなケースで「仮想通貨詐欺に遭ったかも」「仮想通貨関係で勧誘を受けたけれど、詐欺ではないだろうか」と思った場合には、以下の方法で対処しましょう。

1と2は相談窓口なので、何か起こる前に相談することも可能です。例えば「この業者から勧誘を受けたが、信用して良いか」「はがきでこのような仮想通貨に関する連絡があったが、この業者から相談は入っていないか」など、疑問があったら尋ねることができます。

今回は、仮想通貨の利用が一般化するにつれて増えている「仮想通貨詐欺」の種類や手口、対処法などについてご紹介しました。特に、仮想通貨はオンライン取引を行う通貨のため、はがきや郵送などよりインターネットを活用した詐欺も多い傾向にあります。メールやSNSなどで勧誘してくるケースが主流のため、もし仮想通貨の購入を促す内容で覚えのないメールやメッセージが来たら、十分に注意しましょう。

TEXT：セキュリティ通信 編集部
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