トピックス 2019.02.04 個人情報が流出する原因は何？自分でできるセキュリティ対策について

サイト側が原因で個人情報が流出になるケースは、たとえば以下のような原因が挙げられます。

コンピューターを動かす基本ソフトウェア（OS）やシステムを動かすソフトウェアなどにおける、セキュリティ上の弱点のことを「脆弱性」と呼びます。脆弱性は毎日といっていいほど頻繁に発見されているので、脆弱性を修正するプログラムを定期的に適用しない場合、脆弱性をついた不正アクセスにさらされる危険が増します。

企業が運営するショッピングサイトやサービスサイトでは、登録された個人情報を管理しています。しかし、システムの設定ミスやシステムを操作する人の人的ミスで、それらの個人情報が流出してしまうことがあります。

サーバーやソフトウェアの脆弱性を放置しておいた場合も同様です。不正アクセスによってサーバーが乗っ取られ、個人情報が盗まれてしまうケースもあります。

また、「個人情報を収めたUSBメモリーやSDカード、書類を紛失した」といった、思わぬ人的ミスから情報漏洩が起こることもあります。

学校の住所録が売買されていたり、業務で使った個人情報を名簿業者へ転売したりと、金銭目的で個人情報がやり取りされる事件も起こっています。

スマホのOSを常に最新の状態にしておくこと、セキュリティ対策アプリをインストールしておくことも、外部からの攻撃を防ぐうえで有効な方法です。

SNSなどで自分のことが発信できるようになった今、油断して個人情報をも漏らしていないでしょうか？

SNSには全体、友人、といったような公開範囲があります。この公開範囲を誤ったまま住所や電話番号、メールアドレスなどを書いてしまうと、誰でも個人情報を見ることができる状態になってしまうのです。

SNSにアップしたい写真に、子どもや許可を取っていない知り合いの顔が写っている場合は注意したいところ。顔だけでなく、背景に学校名や保育園・幼稚園、電柱や家の門などに住居表示（街区表示板）が写っている場合も、場所が特定される可能性があります。

このような危険を踏まえて、次のようなセキュリティ対策を考えてみましょう。

企業が提供しているサービスのセキュリティは企業側にお任せするしかありませんが、個人のパソコンやスマートフォンでもできることはあります。それはOSなどのソフトウェアの更新、及びセキュリティ対策ソフトのインストールです。
ソフトウェアの更新で、コンピューターの脆弱性が修正されます。セキュリティ対策ソフトもインストールするだけでなく、ウイルス定義ファイルの更新やソフトのバージョンアップを行うようにしましょう。

もし不審なメールやショートメッセージが届いた場合、URLをクリックしないようにしましょう。最近では宅配業者や金融機関、有名な携帯電話会社などを騙った、利用者が本物と感じてしまうようなメールも出回っています。URLをクリックして不審なファイルがダウンロードされたり、アクセスした先のサイトで個人情報の入力を促す表示が出たりしたら、慌てずに再度メールの内容を確認しましょう。

SNSには個人情報（住所、電話番号、メールアドレスほか）を書き込まない方が無難です。投稿時に公開範囲が適切であったとしても、その後情報がどう扱われるかは相手によりますし、公開範囲の仕様も変わる可能性があります。

人の顔はもちろん、背景に住所が特定されるものが写っていないか確認してから投稿するようにしましょう。スマートフォンなら、写真の一部を簡単にぼかすことができるアプリもあります。

今回は、個人情報が流出する原因や、ご自身でできるセキュリティ対策についてご紹介しました。手軽にインターネットを利用できる時代になったからこそ、自分で自分の個人情報を守ることも必要です。今回ご紹介した対策をもとに、ご自身のセキュリティ対策、そしてセキュリティ意識を今一度、点検してみてはいかがでしょうか。

TEXT：セキュリティ通信 編集部
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