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SNSの写真から居場所が分かる

トピックス 2019.01.15 SNSの写真から居場所が分かる?写真の位置情報や写っている物に注意!

スマホやデジタルカメラを使用して、誰でも気軽にきれいな写真が撮影できる時代になりました。外出先で食べた料理の写真、旅行先で友達と撮った写真、子どもの運動会の写真などを撮影し、頻繁にSNSへ写真を投稿している方もいることでしょう。 しかし、スマホやデジタルカメラで撮影した写真には、さまざまな情報が含まれていることをご存じでしょうか。 今回は、デジタル写真に含まれる情報の内容や、SNSに写真を投稿する際に気をつけたい点についてご紹介します。

デジタル写真に含まれる情報とは

デジタル写真には「Exif(イグジフ)情報」が付加されています。Exif情報とは、撮影日時やカメラの種類、撮影者、明るさや絞りといった撮影時の設定データのことです。スマホの位置情報をONにしていると、撮影場所の緯度・経度も付加されます。

このExif情報は、ツールや何らかの機能を使って写真データを見れば、誰でも確認することができます。Exif情報に撮影日時や場所の情報が含まれていた場合、自分がそのときに何をしていたのか知られる、自宅やよく行く場所などが特定される、ということもあり得ます。

SNSやアプリにおける写真の位置情報の扱い

SNSやアプリにおける写真の位置情報の扱い

現在、大手のSNSでは写真の投稿の際、位置情報を自動で削除してくれます。しかし、すべてのSNSやブログサービスが、位置情報を削除しているわけではありません。

一方で、居場所をシェアする機能があるSNSや、走った距離を測るランニング用アプリ、現在位置や移動距離が要素のひとつとなる位置ゲームといったように、位置情報がないと機能しないアプリもあります。位置情報そのものは一概に悪いとはいえません。

ただし、自分の位置情報を知られたくない方は、サービスやアプリを利用する際、位置情報が必要かどうか確認してから利用すると良いでしょう。

写真に写っている物にも注意

写真に写っている物にも注意

写真の位置情報は削除していても、写っている物から場所や個人が特定されることがあります。たとえば、以下のようなケースです。

  • 背景の電柱や住宅に居住表示が貼られていた。
  • 特定の場所にしかない、珍しい植物や有名な建造物が写っていた。
  • ゲリラ豪雨や竜巻など、撮影場所が限定される天候だった。
  • お店の看板、学校や公民館など建物の名称が写っていた。
  • 足元を撮った際、写り込んだマンホールに自治体名が書いてあった。
  • 車のナンバーが写っていた。
  • 会社の封筒や社員証、学校や幼稚園などの名前が入った用紙が写っていた。
  • 鏡や窓、テレビや冷蔵庫、金属製品、サングラスなど、反射しやすい物を撮ったときに自分の姿が写っていた。

これらの情報を複合的に考え、画像検索から似たような画像を検索した結果、場所や個人が特定されることもあるようです。

SNSに写真を投稿するときの対策

SNSに写真を投稿するときは、以下に気をつけましょう。

【位置情報に関する対策】
大手のSNSでは位置情報を削除してくれますが、念のため、位置情報をOFFにしてから写真を撮った方が、より安心かもしれません。
位置情報をONにしたまま撮ってしまった場合は、Exif情報を削除するツールで削除することができます。

【写真の写り込み】
小さな物であっても、拡大することで文字などが判別できる可能性があります。心配な場合は、投稿前に写真を拡大してチェックしましょう。
また、場所が特定されそうな物が写っていた場合、写真加工アプリでモザイクをかける方法もあります。

まとめ

今回は、デジタル写真に含まれる情報や、SNSに写真を投稿する際に気をつけるポイントについて、ご紹介しました。
自分の投稿した写真で、自分だけでなく家族や知り合いなどに関する情報まで知られてしまう可能性もあります。心配な方は、写真のExif情報や、利用しているサービスの内容をいま一度チェックしてから、投稿するようにしてみてはいかがでしょうか。

TEXT:セキュリティ通信 編集部
PHOTO:Adobe Stock

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