ニュース 2022.07.10 門真市でSDカード紛失、事前の対策によって入っているのは市民1人分の顔写真。
大阪府門真市は、6月27日、個人番号カード出張申請サポート会場で、市民の顔写真が記録されたSDカードを紛失したことを明らかにした。
同市によれば、紛失したのは6月18日、申請書に必要であったため、委託先の担当者が市民の顔写真を撮影し、別の担当者が印刷しようとしたところ、カメラ内に入っていないことが明らかになり、委託先従業員の手荷物や周辺を探したものの、SDカードは発見できなかったという。
紛失したSDカードは、顔写真を印刷するたびにデータの削除をしていたため、市民1人分の顔写真だけが入っている状態だといい、他の市民の写真は残っていないようだ。
原因は市民への説明を優先したためか。
今回のSDカード紛失について門真市は、撮影後にSDカードを取りだして印刷をするという流れよりも、市民への申請書に関する説明を優先したことで、SDカードを取り出す作業が曖昧になってしまったことが原因だとしている。
SDカードがなくなった際に対応していた市民の申請は、代わりのカメラを使用したことで完了しているようだ。
同市は今後、委託先の事業者に対して、研修をおこなったり、個人情報の安全管理措置を徹底したりすることで、同じことが起こらないよう努めていくという。
市民1人の顔写真が入ったSDカードを紛失するという事態になってしまったが、顔写真を印刷するごとに削除をおこなうという対策がとられていたため、最近起きた紛失のなかでは印象がよいと感じるという声もあるようだ。
【関連リンク】
個人番号カード申請サポート業務におけるSDカードの紛失(門真市)
https://www.city.kadoma.osaka.jp/kurashi/koseki_toroku/oshirase/19786.html
TEXT:セキュリティ通信 編集部
PHOTO:iStock
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