ニュース 2022.05.25 警視庁が都内の病院で、サイバー攻撃について学ぶセミナーを開催。
警視庁は、5月12日、東京かつしか赤十字母子医療センターで、医師などの職員へ向けたサイバー攻撃の手口を学ぶセミナーを開催した。
このセミナーには、およそ30人が参加し、どのようなサイバー攻撃がよく仕掛けられているかなど実演も交え、最新の情報を共有したという。
警視庁は、病院内でウイルス感染を起こさないために、怪しいメールをむやみに開かない、業務用PCに私物のUSBを使用しない、パスワードはその都度異なるものを使用する、といった対策が有効であることを伝えた。
近年多くみられる病院へのサイバー攻撃
今年1月には愛知県にある「春日井リハビリテーション病院」へのランサムウェア攻撃が確認され、4月には大阪府の「医療法人ラポール会 青山病院」で不正アクセスによるシステム障害が起きているなど、最近では病院をターゲットにしたサイバー攻撃が多く発生している。
不正アクセスが起きれば、情報が流出したり、サーバーが使用できなくなったりする可能性がある。
また、ランサムウェアの場合には、電子カルテが使えなくなり患者情報を閲覧できない、会計システムの停止によって会計が出せなくなる、などの被害が考えられる。
どのサイバー攻撃を受けたとしても、病院運営の大きな妨げとなり、患者を受け入れることも困難になってしまう。
そのような事態を避けるためにも、意識を高め、病院側でできる対策を徹底しておこなっていってほしいと願う人も多いことだろう。
【関連リンク】
病院のサイバー攻撃防げ 警視庁、セミナーで「感染」実演(朝日新聞デジタル)
https://www.asahi.com/articles/ASQ5F3J3BQ5DUTIL01P.html
TEXT:セキュリティ通信 編集部
PHOTO:iStock
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