ニュース 2022.02.23 愛知県はPCR検査システムがサイバー攻撃を受けたと発表、PCR検査は継続
愛知県は2月10日、PCR検査の結果等が記録されたデータを管理しているシステムがサイバー攻撃を受けたことを発表した。
県の職員が、2月5日、前述のシステムを立ち上げた際、画面には英語の表記があり、使用できなかったという。
PCR検査は、新型コロナウイルスに感染しているかを調べるためのもので、多くの人が受けている。システム内には検査を受けた人だけでなく、濃厚接触者についての記載もあり、その数は約43,000人分に及ぶため、今回の攻撃による個人情報の流出が心配になるが、現時点では情報漏洩などの被害は確認されていない。
身代金を要求するランサムウェア、愛知県は応じず。
今回、愛知県が受けたサイバー攻撃の種類はランサムウェア。復旧させる代わりに身代金の要求をおこなうマルウェアであり、朝日新聞によれば、今回は仮想通貨であるビットコインでの支払いが要求されており、支払いが遅れるにつれて要求される身代金が上がるそうだ。
しかし、これに対し、愛知県は要求には応じないと発表している。
また、すでにサイバー攻撃を受けたサーバーを停止させているため、外部からのアクセスはできないようになっており、愛知県警察本部サイバー犯罪対策課への相談もしているという。
PCR検査に関しては、システムの代わりに電子メールを使用することで、継続しておこなっていくようだ。
【関連リンク】
愛知県のPCR検査システムにサイバー攻撃 ビットコインを要求(朝日新聞)
https://www.asahi.com/articles/ASQ2B5SQQQ2BOIPE01F.html?iref=comtop_Tech_science_03
TEXT:セキュリティ通信 編集部
PHOTO:iStock