ニュース 2022.01.30 同じ苗字の多い地域にはありがちか、PCR検査の結果を同姓の別人にメールで知らせる
沖縄県読谷村で、PCR検査の結果をメールで知らせる際、同姓の別人に結果を送信してしまうというミスがあった。
読谷村によると、PCR検査が行われたのは1月7日。翌8日に、あらためて検査結果を送付した対象者に電話確認を実施したという。
この電話確認の際に、宛先ミスがあったことが発覚した。
原因は、名簿作成時のミス。家族3人で検査を受け、家族3人分の結果を一つのメールアドレスで受け取ることになっていた家族がいた。しかし、届いたメールには一人分の結果しか記載されていなかったことから、ミスが分かったのだという。一人で受けに来ていた同姓の別の人には、関係のない3人分の結果が送られていた。
PCR検査を受けて結果を知らせる、一連の流れはどこの地域でも同じはず
大都市圏でなければ、地域内に同姓が多いことも考えられる。
緊急時の対応に慣れていない組織において、不慣れな現場対応と個人情報の管理は、相当な負担になるに違いない。今回はさらに、メール送信を行った翌日に電話連絡もするという手間までかけている。
今回は、PCR検査を受けた人数が違ったことからすぐにミスに気がつくことができたが、連番・同姓同名・検査人数が同じであれば、気がつかなかった可能性もある。確率は低いだろうが、無いとはいえない。
個人情報のような大事な情報を守る際には、最悪のケースも想定しておく必要がある。
国レベルで対応するべき緊急時には、担当者が扱いやすく、ミスのない個人情報の管理方法、連絡方法などを国が推奨するなど、何かしら現場をサポートする手段が提供されても良いのではないだろうか。
【関連リンク】
・PCR検査の結果を同姓の別人にメール送信 - 読谷村(Security NEXT)
https://www.security-next.com/133463
TEXT:セキュリティ通信 編集部
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