ニュース 2022.01.09 ロシア政府、Googleに112億円などIT大手各社に巨額の制裁金を要求
ロシアの裁判所は、12月24日、ロシアで禁止されている違法コンテンツを削除しなかったとして、米Googleに約72億2000万ルーブル(約112億円)、米Meta(旧Facebook)に約19億9000万ルーブル(約31億円)の制裁金を科した。
同国は、米Twitterや米Microsoft傘下のソフトウェア開発プラットフォーム米GitHubにも、前日12月23日、同様の内容で罰金を科していて、それぞれ、Twitterに300万ルーブル(約460万円)、GitHubに100万ルーブル(約150万円)となっている。
制裁金の額がこれまでにない桁外れな額になっているのは、今回初めて、各企業のロシアでの年間売上高に基づいて金額が算出されたためだという。
ロシア国家の検閲行為、対応に苦慮するIT企業
2021年9月、米Googleと米Appleは、ロシアの下院選が始まった日に、それぞれのアプリストアから反体制派による投票支援アプリを削除した。
ロシア政府の要求に従ったものだった。
ロシア政府の要求は、個人の発言、企業の自由な活動を封じこめようとする国家の検閲行為であるともいえる。これにどう対応していくべきか、IT企業大手各社は対応に苦慮している状況だ。
【関連リンク】
・ロシアがグーグルに罰金112億円、締め付け強化-コンテンツ削除せず(Bloomberg)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-12-24/R4MFBGT0AFB401
TEXT:セキュリティ通信 編集部
PHOTO:iStock
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