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経産省の実在するガイドラインを悪用し、フィッシング詐欺サイトへ誘導する手口

ニュース 2022.01.05 経産省の実在するガイドラインを悪用し、フィッシング詐欺サイトへ誘導する手口

経済産業省は12月24日、クレジットカード会社を騙り、「マネー・ローンダリング及びテロ資金供与対策に関するガイドライン」への対応と偽って、クレジットカード番号、暗証番号、セキュリティコード、IDやパスワードなど、カード情報を聞きだそうとするフィッシング詐欺が発生しているとして、注意喚起を行った。

経済産業省は、実際に「マネー・ローンダリング及びテロ資金供与対策に関するガイドライン」を制定し、同省のホームページ上で資料を公開している。

しかし、クレジットカード会社がこれに関連し、顧客のクレジットカード情報をメールや電話で確認することは、絶対に無い行為だ。

同省は、万が一、関連メールのURLにアクセスし、個人情報などを入力してしまった場合には、カード会社に連絡するよう呼び掛けている。

フィッシング詐欺サイトにクリックすると現れる「偽の入力フォーム」

偽りのクレジットカード会社は、経産省の「マネー・ローンダリング及びテロ資金供与対策に関するガイドライン」を引き合いに出し、顧客のクレジットカード情報を求めてくる。

メールの文面は「不正利用の疑いがある」「第三者がログインした可能性がある」という、よく見かけるものだ。

これらのキーワードもフィッシング詐欺サイトへの誘導だと思って、ほぼ間違いないが、心配な場合には、クレジットカード会社の正規の電話番号に直接問い合わせるなどして、真偽を確かめるべきだろう。

偽のクレジットカード会社からのメールでは、「ご利用確認はこちら」というように、利用者が自然にリンクをクリックするように促していく。

しかし、現れるのは「ご利用情報」などではなく、個人情報を入力させるフォームだ。

冷静に考えれば、ここで入力フォームが現れるのはおかしいのだが、入力フォームへの入力は、簡単な作業であるためか、なんとなく流れに任せ、仕事のはやい人ほど即座に入力してしまう。

個人情報のなかでも特に「暗証番号」「パスワード」などを渡すときには、一旦立ち止まり、慎重になり、騙されていないだろうか?と考えてみることがその後の危機を回避することに繋がる。

まさか自分が、と思う人ほど注意をしておいた方がよいことは、間違いない。

【関連リンク】

・クレジットカード会社を名乗ったフィッシングメールに御注意ください(経済産業省)
https://www.meti.go.jp/press/2021/12/20211224001/20211224001.html

TEXT:セキュリティ通信 編集部
PHOTO:iStock

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