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投稿だけではないリツイートも名誉棄損にあたる、SNSでの不適切な投稿

ニュース 2022.01.03 投稿だけではないリツイートも名誉棄損にあたる、SNSでの不適切な投稿

SNSなど、インターネット上での名誉棄損や誹謗中傷などの行為について、SNS運営会社の対策は強化されつつあり、利用者も注目を続けている。

東京地裁は、11月30日、ジャーナリストの伊藤詩織さんがTwitterへの投稿により、名誉を傷つけられたとして訴えていた漫画家・はすみとしこさんら3人の名誉棄損行為を認め、賠償金の支払いを命じた。

はすみさん以外の2人の投稿は、はすみさんの投稿をリツイートしたものだった。同案件については、リツイートは元の投稿に賛同したものと見なされた。

情報セキュリティの脅威の存在は多くの人が認識している―MMD研究所

MMD研究所(東京都港区)は、11月25日、2021年10月28日~11月2日に行った「個人の情報セキュリティリテラシーに関する調査」の結果を公表している。

調査対象は、スマートフォンを所有する18歳~69歳の男女6,647人。情報セキュリティにおける脅威6項目の認知度を確認したところ、全ての項目について、約3~5割が「脅威が存在すること、内容も知っている」と回答。6項目は次の通り。

・ネット上の誹謗・中傷・デマ
・フィッシングメールやSMSによる個人情報等の詐欺
・偽のセキュリティ警告画面などを表示するインターネット詐欺
・インターネット上のサービスからの個人情報の窃取
・不正アプリインストールによるスマートフォン利用者への被害
・スマホ決済の不正利用

このうち、最も認知度が高かったのは「ネット上の誹謗・中傷・デマ」で48.6%だった。

SNSへの投稿や「いいね」は一呼吸おいてから

Zホールディングス傘下のヤフーは、12月21日、同社の「ヤフーニュース」のコメント欄について、2021年3月までの1年間で35万件の投稿を「誹謗中傷」「過度な批判」「差別」など、不快な投稿と判断し、削除したことを発表した。コメント欄に投稿された全コメント数は1050万件で、35万件は全体の3%。

Twitterへの名誉棄損にあたる投稿が、リツイートでも賞罰の対象になったように、「いいね」をつけるだけでも罪になる可能性はある。

SNSへの投稿は簡単だ。ヤフーへのコメントも、思いつくのとほぼ同じ速度で投稿ができ、すぐに世界に拡散されてしまう。発信は簡単だが、傷つけた人の心はそう簡単には戻らない。簡単にコメントするべきことなのか、賛同していいことなのか、投稿する前に一呼吸おくことが大切だ。

【関連リンク】

・ヤフー、不適切投稿35万件削除 ニュースサイトで3月に(日本経済新聞)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC21BMA0R21C21A2000000/

TEXT:セキュリティ通信 編集部
PHOTO:iStock

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