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遠隔医療イノベーションの開発強化へ、フィリップスとインテグリティ・ヘルスケアが提携拡大

ニュース 2021.12.18 孤独な闘病生活をあたたかく支える遠隔医療イノベーションの開発強化へ、フィリップスとインテグリティ・ヘルスケアが提携拡大

ヘルステック大手のロイヤルフィリップス(オランダ・アムステルダム)は、12月8日、情報技術を活用した医療イノベーション事業に取り組むインテグリティ・ヘルスケア(東京都中央区)との業務提携を拡大すると発表した。

フィリップスがインテグリティ・ヘルスケアの少数株主持分を取得しているが、出資額は非公開。

通院困難地域に住む人々、身体的理由により通院困難なケース、コロナ禍でオンライン医療を望む人など、世の中にはさまざまな理由で、通院による治療が受けにくく、オンライン診療を希望する人たちがいる。

両社は、孤独で不自由な闘病生活を余儀なくされる人を、テクノロジーを活用することで支えるシステム開発に注力してきた。

遠隔医療システム「eHomeCare呼吸管理プログラム」の共同開発がその一つで、呼吸器疾患をかかえる患者と在宅呼吸ケアに携わる医療従事者をオンラインでつなぐことができる。

患者が選ぶのは、医療だけではない「電子カルテ」も安全に守られるオンライン診療

ロイヤルフィリップスとインテグリティ・ヘルスケアは、これまで、遠隔医療システム「eHomeCare」を医療機関に提供してきた。

患者の健康状態が変化すると医療機関に通知することができるなど、見守り機能も備えているシステムだ。

2022年は、このサービスを「総合版eHomeCare」として発展させるため、現在の「呼吸管理プログラム」に加え、「睡眠時無呼吸管理プログラム」「心不全管理プログラム」「抗がん剤服薬管理プログラム」を追加していく計画だ。

健康な人にとってはあまり縁がなかったともいえるオンライン医療が、コロナ禍で一般的な医療としても注目されるようになり、身近なものになってきた。

電子カルテなど、医療情報システムには常に脅威となる脆弱性も存在するが、ITセキュリティ対策に無頓着な医療機関も少なくないという。

しかし、IT環境が充実し、セキュリティ対策にも余念がない病院のほうが、当然ながら患者にとっても安心だ。病院と患者の接点としてのIT化が一般化していく環境においては、患者が医療機関を選ぶ目も変化していく可能性がある。

【関連リンク】

・フィリップス、医療ITに出資 在宅患者の体調管理(日本経済新聞)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC0838W0Y1A201C2000000/

TEXT:セキュリティ通信 編集部
PHOTO:iStock

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