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デジタル庁、ワクチン接種記録システム(VRS)を現実に即して改修へ

ニュース 2021.12.14 デジタル庁、ワクチン接種記録システム(VRS)を現実に即して改修へ

牧島かれんデジタル相は、11月26日、新型コロナのための「ワクチン接種記録システム」(VRS:Vaccination Record System)を改修することを明らかにした。同システムは、国民の新型コロナワクチン接種記録を一元管理する目的で国が導入し、2021年4月に運用を開始している。

システム改修を行った12月1日以降は、自治体間で住民のワクチン接種記録を共有できるようにするもので、これまでは、法制上の理由により、住民の同意を得ることなく自治体間で情報を共有することができなかった。

しかし、VRSは、国民がワクチンを円滑に接種できるように用意されたシステムであり、必要な変更には柔軟かつ迅速に対応していく必要がある。

今回のシステム改修では、「本人の同意を得た」というチェックボックスを削除することで、システム上の情報共有が可能になった。

VRS、接種券をタブレットにかざすと「別人の記録」があらわれる不具合

新型コロナのための「ワクチン接種記録システム」には、改善するべきクリティカルな不具合もある。デジタル庁は、11月16日、上書き防止機能をVRSに追加する方針であることを明らかにしている。

この不具合は、接種会場でタブレット端末を使い、接種券に印刷された18桁の数字を読み取ると、数字を誤読し、他の住民のデータが表示されるというもの。その場で手動で修正を加えても、また元の誤読した記録に戻ってしまうという現象だ。

現実に即したシステムの使い勝手の更新も、不具合修正も、民間企業には多くのエキスパートが存在する。いままでにない、この急場においては、あらゆるプロフェッショナルの知恵を集め、臨機応変かつ精度の高いアップデートが行われることを期待したい。

【関連リンク】

・デジタル庁、ワクチン接種記録を自治体間で共有可能に(日本経済新聞)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC290UO0Z21C21A1000000/

TEXT:セキュリティ通信 編集部
PHOTO:iStock

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