ニュース 2021.12.13 焦らずに!フィッシング詐欺の可能性が高い「料金未納のお知らせ」メッセージ
12月1日より、東京都水道局を装って「水道局からのお知らせ」メールを配信し、「東京水道マイネット」と酷似したフィッシングサイトへ誘導する詐欺が発生している。フィッシング対策協議会は、12月2日、公式サイト上で注意喚起を行った。
水道局からのお知らせと題したメールには、「水道料金未納」「断水になるおそれがある」などの文言が並び、「東京水道マイネット」と酷似したホームページに誘導して、支払いを促している。
また、同様の内容はメールだけでなく、スマートフォンのSMS(メッセンジャー)にも送られているという。
ホームページのデザインやURLだけでは見抜けない、本物と酷似している詐欺サイト
詐欺に騙されないためには、詐欺サイトに誘導されないよう注意するのが一番だ。
フィッシングサイトは、本物のホームページの画像をコピーして作成されているため、画面を見ただけでは偽物か本物か区別することは困難。
さらに今回は、URLも本物の水道局ホームページのURLと酷似している。詐欺サイトのURL末尾は「.tokyo」、本物の水道局のURL末尾は「.tokyo.lg.jp」。注意していても信じてしまいそうなほど巧妙に作られている。
「料金未納のお知らせ」は疑うこと。
「クレジットカード情報の入力」は安易に行わないこと。
少なくともこの二つは、しっかり身につけておくようにしておきたい。
フィッシング対策協議会によれば、フィッシングに使われたURLの件数は、10月、11月と2か月連続で増加しているといい、11月のフィッシングサイトのURL数は7,575件で、前月から157件増加した。
【関連リンク】
・東京都水道局をかたるフィッシング (2021/12/02)(フィッシング対策協議会)
https://www.antiphishing.jp/news/alert/waterworks_metro_tokyo_20211202.html
TEXT:セキュリティ通信 編集部
PHOTO:iStock