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欧州刑事警察機構、世界の重要インフラ攻撃ハッカーをルーマニアなど世界各地で続々逮捕へ

ニュース 2021.11.23 欧州刑事警察機構、世界の重要インフラ攻撃ハッカーをルーマニアなど世界各地で続々逮捕へ

欧州刑事警察機構(ユーロポール)は、11月8日(現地時間)、ランサムウェアを利用したサイバー犯罪組織「Revil / Sodinokibi」に関与した疑いのある容疑者7人を、ルーマニア、韓国、ポーランド、クウェートで、それぞれ逮捕したことを明らかにした。

米司法省も、同日、米国の政府機関などに対してランサムウェア攻撃をした罪で、ポーランドで逮捕されたウクライナ国籍とロシア国籍のハッカー2人を起訴し、身柄の引き渡しを要求している。

検挙に貢献した世界の共同捜査網「GoldDust作戦」とセキュリティ企業

ユーロポールの声明によれば、一連の容疑者逮捕は、世界17カ国と複数の国際法執行機関が参加する「GoldDust作戦」による、共同捜査の結果だという。

同作戦の17カ国に日本は参加しておらず、参加国は、アメリカ・カナダ・イギリス・オランダ・ベルギー・フランス・スイス・ドイツ・ルクセンブルク・ポーランド・ノルウェー・スウェーデン・ルーマニア・クウェート・フィリピン・韓国・オーストラリア。

また、同作戦には、Bitdefender(ルーマニア)、KPN(オランダ)、McAfee(米カリフォルニア州)などのセキュリティ企業も参加。

身代金要求の盾にとられたデータを復号させるソフトを提供し、1,400以上の企業がデータの復号化に成功。4億7500万ユーロ(約620億円)以上もの身代金を支払わずに済んでいるという。

米財務省の発表では、米国でランサムウェア攻撃に支払われた身代金は、2021年前半だけでも5億9000万ドル(約673億円)にのぼり、2020年1年間の支払額、4億1600万ドル(474億円)を超えている。

日本企業では、2021年4月に鹿島建設がRevilの標的になった。

【関連リンク】

・REvilなどランサムウェア攻撃の7人をユーロポールのGoldDust作戦で逮捕(IT media)
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2111/09/news067.html

TEXT:セキュリティ通信 編集部
PHOTO:iStock

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