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FacebookからMetaへ社名変更し、プライバシー保護イメージ強化へ

ニュース 2021.11.14 FacebookからMetaへ社名変更し、プライバシー保護イメージ強化へ

米Meta(旧Facebook)は、11月2日(現地時間)、Facebookでの顔認識技術の利用を停止することを発表した。

利用者のプライバシー侵害への懸念に配慮した判断だとし、サイバー犯罪防止策など、顔認識技術が有用なケースについては、今後も同技術を活用すべく、開発自体は継続する。

10月28日に社名をFacebookからMetaに変更した同社は、今後5年間で、メイン事業をSNSからメタバース(Metaverse)へ移行し、2年間で約500万ドル(約55億円)を投資することを発表している。

今回の顔認識技術の利用停止宣言は、メタバースでも重要視されるであろうプライバシー保護の課題について、今からユーザーの信頼を得ていく必要があるためだとする声もある。

メタバースの世界は、現実と常時接続している仮想世界

Metaverseは、インターネット上の仮想3次元空間のことで、metaとuniverseを合成した造語だ。

豊富な技術知識をもつSF作家Neal Stephennson氏の1992年の著作『Snow Crash』に登場した言葉で、インターネットの次の世界を表現しているという。

メタバースという新たな世界がなにを実現する場になるのか、まだ誰にも分からない。

多くのFacebookユーザーは、氏名・年齢・所属組織や住所遍歴など、かなりの個人情報を同社に預け、顔認識で本人か否かを判断できる状態にまでなっている。

しかし、メタバースの世界が主流になっていくとすれば、SNSに1日数回ポストするのとは比べものにならない量の個人情報を仮想空間に預けることになるだろう。

1日に何回ログインするかということではなく、メタバースの世界では、仮想空間が常に同期した隣り合わせの状態で存在し続ける可能性があるからだ。

今後の技術の発展と使われ方を注意深く、かつ興味深く見ていきたい。

【関連リンク】

・Facebook、顔認識の利用を中止へ プライバシーに配慮(日本経済新聞)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN030DF0T01C21A1000000/

TEXT:セキュリティ通信 編集部
PHOTO:iStock

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