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PFUがネットワークを見える化するセキュリティ対策機器「iNetSec FC」発表

ニュース 2021.11.07 工場のネットワーク、つなぐだけで全体構成が見えるセキュリティ機器発売へ

PFU(石川県かほく市)は、10月27日、接続するだけで工場内のネットワークを見える化するセキュリティ対策専用機器「iNetSec FC」を発表した。発売予定は2022年2月。

同製品は、ルーターのような形をした小さな機器。工場内のネットワークに接続すると、パソコン画面で、どの端末がどの機器に接続されているかといった工場内ネットワークの全体構成を確認することができる。

サイバーセキュリティ対策は、機器のソフトウェアをこまめに更新して最新状態に保っておくことなど、機器の仕様や状態を常に把握し、安全に保っておくことが肝心だ。

また、サイバー攻撃を受けたり、ネットワーク障害が発生したときにも、工場内機器の全容を把握していなければ、原因究明もより困難になり、即時対応することも難しくなる。

ITセキュリティ管理者不在の工場、サイバー攻撃への不安はつづく

工場内には、様々な役割りの多種多様な機器があり、その多くがネットワークにつながっている。

無線LANやアクセスポイントは、設置されるのみならず、次々に増設もされていく。ところが、工場には、オフィス系業務のようにIT管理者がいないケースも多く、工場内ネットワーク機器の全体構成や最新状況を把握している人がいないことも珍しくないという。

そうなれば、サイバーセキュリテイ対策は不充分になり、取るべき対策も不明ということになる。サイバー攻撃の格好の標的であり、狙われたら一溜りもない状態だ。

IT専門調査会社のIDC Japan(東京都千代田区)の「2020年 国内企業のIIoT/OTセキュリティ対策実態調査」によれば、工場やシステム関連のセキュリティ事故に遭遇した企業は34.4%にも及び、その半数近くが未だにセキュリティ対策に不安を持っているという。

見えないからこそ対策もとりにくいネットワークセキュリティの世界も「見える化」で対策が打ちやすくなるのかもしれない。

【関連リンク】

・万が一の際も"生産ラインを止めない"ために工場内のOTネットワークをすべて把握していますか?(PFU)
https://www.pfu.fujitsu.com/inetsec/products/sf/manufacturing/

TEXT:セキュリティ通信 編集部
PHOTO:iStock

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