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Sinclair米最大手テレビ局の放送網へ、ランサムウェアサイバー攻撃発生で放送停止

ニュース 2021.11.01 Sinclair米最大手テレビ局の放送網へ、ランサムウェアサイバー攻撃発生で放送停止

米国最大手のテレビ放送局運営会社Sinclair Broadcast Group(メリーランド州)は、10月18日(米国時間)、ランサムウェア攻撃を受けたことを発表した。

Sinclairは、全米各地の地方局、FOX、ABC、CW、CBS、NBCなどの系列局を傘下に持ち、全米89か所、185局のテレビ局を展開している。

同グループへのサイバー攻撃により、サーバーの一部が暗号化、ネットワークは遮断状態となり、10月17日朝、複数のテレビ局が放送停止に追い込まれた。

世界の脅威である重要インフラへのサイバー攻撃で、放送網をのっとられる危険も

Sinclairは、SEC(米証券取引委員会)への報告で、10月16日にサイバーセキュリティに関する不具合が発生していることを把握して調査を開始し、翌17日、身代金要求型サイバー攻撃を受けている事実を確認したとしている。

10月18日時点では、技術的な問題は解決しておらず、攻撃グループについても明らかにしていない。

テレビ局は、システム障害によるネットワークの遮断により放送ができなくなると、広告収入が得られないほか、サイバー攻撃者に放送網をのっとられてしまう危険もある。

重要インフラへの攻撃は、アメリカのみならず、世界の脅威となっていて、Joe Biden米大統領は、10月13日(米国時間)、サイバーセキュリティー強化に向け、NATOの同盟国とG7パートナーなど30カ国を招いたオンライン会議を開催したばかりだった。

【関連リンク】

・米テレビ局運営大手Sinclairにランサムウェア攻撃 一部の放送が中断(IT media)
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2110/19/news099.html

TEXT:セキュリティ通信 編集部
PHOTO:iStock

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