ニュース 2021.10.28 Facebook、あらゆるハラスメント投稿はダイレクトメッセージでも削除へ
米Facebookは、10月13日(米国時間)の全米いじめ防止・啓発デー「National Bullying Prevention and Awareness Day」に、コミュニティ規定のポリシーを更新し、政治家や著名人、意図せず著名になってしまった人などへの嫌がらせ行為に対し、保護する規定を設けることを発表した。
新たな規定は、著名人に対する、あらゆるハラスメント投稿を削除するというもので、フィードへの投稿、コメント、ダイレクトメッセージなど、全ての投稿を対象とする。
Facebook元プロダクトマネジャーの内部事情リークから、ポリシー更新へ
今回のポリシー更新は、Facebookの元プロダクトマネジャーFrances Haugen氏が、同社についての内部資料を米Wall Street Journalにリークし、波紋を広げたことが発端になっていると考えられる。
同氏のリークによる記事が公開されたのは、2021年9月14日(米国時間)で、「Facebook Knows Instagram Is Toxic for Teen Girls, Company Documents Show」(FacebookはInstagramが10代の女性にとって有害であると知っていたことが社内文書で明らかに)というタイトルだった。
日本の著名人もSNSのメッセンジャーハラスメント被害多数
SNSを通した著名人へのハラスメント行為は、日本でもしばしば問題として取り上げられている。
10月1日、時事ドットコムが伝えた記事「女性議員もハラスメントに「ノー」を 政治研究者、支援に乗り出す」によれば、女性議員への、有権者による、SNSのダイレクトメッセージを通じた性的嫌がらせ行為は多いという。
今まで拾えなかった声を知ることができるという意味で、ダイレクトメッセージは役に立つ面もあるが、影で誰にも知られずにハラスメント行為をする道具として使われている実態もある。
こうしたハラスメントが無くなることが一番だが、更新されたFacebookのポリシーのように、あらゆるハラスメント投稿は削除されるというのも一つの救いの手といえるだろう。
【関連リンク】
・フェイスブックが「著名人の保護」を強化、性的投稿を削除へ(Forbes)
https://forbesjapan.com/articles/detail/43822?utm_source=owned&utm_medium=referral&utm_campaign=mailmagazine_1014_3408&utm_content=art2
・女性議員もハラスメントに「ノー」を 政治研究者、支援に乗り出す(時事ドットコム)
https://www.jiji.com/jc/v4?id=20211001seikaiweb0001
TEXT:セキュリティ通信 編集部
PHOTO:iStock
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