ニュース 2021.10.26 Googleが100万ドル出資したThe Linux Foundationの新たな報奨金プログラム
Googleは、10月1日、The Linux Foundationが運営する新たな報奨金プログラム「Secure Open Source Rewards」に対し、100万ドル(約1億1千万円)を拠出することを発表した。
「Secure Open Source」は試験的なプログラムで、ソフトウェアのセキュリティ対策強化に貢献した開発者に報奨金を支給するものだ。
報酬金を獲得するプロジェクトは、Joe Biden米大統領が5月に署名した「サイバーセキュリティに関する大統領令」に基づき、アメリカ国立標準技術研究所(NIST)が制定したガイドラインに則って選ばれる。
報酬金額については、プログラムの応募詳細に記されているが、貢献度の高さや複雑さなどを考慮して支払われるといい、貢献度の高いものには、1万ドル(約110万円)以上、中程度のものには5000ドル(約55万円)~1万ドルという具合に、いくつかの基準が示されている。
オープンソースソフトウェアの安全で長期的な発展に、Googleだけでは足りない資金
Linux Foundationは、資金調達やイベント、トレーニングの実施など、活動の継続や発展に必要なリソースを提供し、オープンソースソフトウェアのエコシステムを支えている。
Googleが今回資金提供するプログラムは、オープンソースソフトウェアのセキュリティ対策強化を目的としたものだが、同財団の活動には、多くの目的で継続的な資金提供が不可欠だ。
Googleは、世界中が依存しているオープンソースソフトウェアの安全を維持するためには、他の大企業からの投資も必要だと呼び掛けている。
【関連リンク】
・グーグル、オープンソースのセキュリティ強化プロジェクトに100万ドル(ZDNet Japan)
https://japan.zdnet.com/article/35177561/
TEXT:セキュリティ通信 編集部
PHOTO:iStock
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