ニュース 2021.10.25 背後から画面をのぞかれた経験は?サイバーセキュリティだけではない情報漏えい対策
サイバーセキュリテイ対策サービスを提供するラック(東京都千代田区)とセキュア(東京都新宿区)は、10月7日、顔認証をつかって他人がパソコンをのぞき見する行為をブロックする「顔認証のぞき見ブロッカー」の最新版ソフトウェアをリリースした。
同製品は、パソコンの利用者を事前に登録しておき、登録していない人物の顔がパソコン画面を覗くと、警告を発し、画面をロックする。
パソコン内蔵カメラでも、USB接続したWebカメラでも、利用可能だ。
画面のぞき見でシステム管理者に警告が届く「顔認証のぞき見ブロッカー」
パソコン画面の、のぞき見防止といえば、画面に直接取り付けるのぞき見防止フィルターが一般的だ。
フィルターは、斜めから画面を覗かれても、何を見ているのかほとんど見られずに済むのが特徴だが、たとえば画面をあけたままで離席した場合、その間にパソコンを見られたり、触られたかどうかは確認できない。
一方、顔認証のぞき見ブロッカーは、ユーザーではない他人を検知するだけでなく、不正使用する人物を撮影し、操作ログや画面のスクリーンショットを残すことも可能だ。
また、今回の新版では、システム管理者が同ソフトを一元管理できるよう、管理コンソールも用意されていて、組織ごとに設定を変えたり、警告作動時には、システム管理者に通知が届くように設定することも出来るという。
その他、新版では、マスク着用のままでも顔認証と他人検知が可能になり、月額で利用できるサブスクリプションサービスも用意した。
リモートワークが進み、オフィス外で働く従業員の持つ機密情報を守るためには、サイバーセキュリティ対策以外にも、必要な対策がある。
カフェや図書館、コワーキングスペースなど、人の多い場所で作業をする従業員がいる場合、のぞき見による情報窃取の危険にも留意し、対策は検討しておいた方が良いだろう。
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TEXT:セキュリティ通信 編集部
PHOTO:iStock
