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Facebook、定例メンテンナンスが技術者もアクセス不可のシステム障害へ発展

ニュース 2021.10.18 Facebook、いつものメンテンナンスがエンジニアもしめだされる大騒動のシステム障害へ

米Facebookは、10月5日(米西海岸時間)、4日朝8時台から6時間にも及んだシステム障害は、ネットワーク機器の設定変更ミスだったことを発表した。

この設定ミスは、定期メンテンスのアップデートを行う過程でおきたものであり、いつもなら簡単に終了するような作業だったという。

しかし今回は、作業に関連する内部システムに思わぬバグが存在したことで、ネットワークがダウン。以後、データセンター間の通信が行えなくなってしまった。

さらに、この障害は、Facebook社内にも影響を及ぼした。

復旧を試みようと駆けつけた社員のカードキーは、ドアの開錠にまったく反応せず、また、システムの遠隔操作が可能なはずの技術者も、同アップデートによりアクセスをブロックされてしまうという事態に陥っていたという。

手動の緊急対応、電動工具アングルグラインダーを使ってリアルサーバーにアプローチ

障害発生モニタリングアプリのDowndetectorによれば、今回の障害は、過去最大規模の障害だったという。

6時間の間、Facebookのほか、傘下アプリの「WhatsApp」「Messenger」「Instagram」も含めて使用できなくなっていた。

今回は、サイバー攻撃などの妨害行為に基づくエラーではなかったため、ユーザーの個人情報流出などは生じていない。

但し、こうした事態は、サイバー攻撃によってもたらされることも充分に考えられる。

今回、最終的には、サーバーを囲む鉄の檻を破壊して、サーバーに物理的にアクセスする手段が必要となり、電動工具アングルグラインダーを使える人物を投入したという。

復旧までの時間が経てばたつほど、損失は膨らむ。

サービスを運用する企業は、今回の事例を参考に、自社の緊急事態について改めて確認しておいて損はないだろう。

【関連リンク】

・FBのシステム障害、「誤った設定変更」が原因 約6時間後に復旧(ロイター)
https://jp.reuters.com/article/facebook-outages-idJPKBN2GU27I

TEXT:セキュリティ通信 編集部
PHOTO:iStock

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