ニュース 2021.10.16 Twitch情報漏えいでクリエイターの報酬ランキングが公開される
米Amazon傘下のゲーマー向けライブビデオ配信サービス「Twitch」は、10月6日、大量の情報漏えいが発生したことをTwitterで報告した。
最初に情報漏えいを報じた米メディアVideo Games Chronicleによれば、サイバー攻撃者が、世界最大規模の匿名画像掲示板「4chan」にて、窃取した情報へのリンクを公開したことから発覚したという。
公開されたのは、Twitchのソースコード、コンテンツ配信者への報酬額、収益ランキングなどで、ユーザーの個人情報などは含まれていないとした。
但し、今回の攻撃者による書き込みは「Part1」と記されていることから、漏えいした情報の公開は、今後も続く可能性がある。
Twitch、問題視される差別的ヘイトハラスメント行為
Twitchは、2021年6月でサービス開始10周年を迎えた。
リリース当初は、ゲーマーがゲームの実況中継を配信しながら、ユーザーとのチャットを楽しむ場として知られたが、現在では、ゲーマーに留まらず、美容、料理、音楽などさまざまなコンテンツのライブ配信が行われる場として成長している。
調査会社の米eMarketerが2020年に公表した予測によれば、Twitchの月間アクティブ視聴者は、2021年には4,000万人を超え、2023年には4,700万人に達するという。
さらに、オランダの調査会社newzooは、世界のゲーム実況配信サービスにおける視聴者数は、2021年、世界全体で7億4,700万人に達する見込みだとした。
視聴者数が拡大していく一方で、差別的なハラスメント行為も問題となっており、Twitchは、ヘイト・ハラスメントキャンペーンを展開していた人物を提訴したばかり。
今回のサイバー攻撃は、こうしたハラスメント行為に対する抗議活動である可能性も指摘されている。
【関連リンク】
・Amazon系ゲーム実況Twitchで情報漏洩 ソースコードも(日本経済新聞)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN06F4P0W1A001C2000000/
TEXT:セキュリティ通信 編集部
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