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IIJのMy IIJmio、個人情報漏えい問題頻発で総務省による行政指導

ニュース 2021.10.12 IIJの「My IIJmio」、うっかり個人情報漏えい問題頻発で総務省による行政指導

総務省は、9月30日、IIJ(インターネットイニシアティブ/東京都千代田区)に対し、同社のアプリ「My IIJmio」で発生した個人情報の漏えいについて、電気通信事業法に基づき、書面による行政指導を行ったことを発表した。

My IIJmioは、7月のリリース直後から、別の契約者の利用料や契約者情報が閲覧できるなどの不具合が発生。サービスは一時停止したままになっている。

さらに6月には、同社のサービス利用者のための「mioID」に統合したが、誤って異なるユーザー同士のIDを統合するなどした。

2020年3月から2021年7月にかけて、個人情報が他者に閲覧可能になる漏えい事件が6件発生している。

IIJの違反した「通信の秘密」は盗聴などから身を護る規定

総務省は、IIJで発生した個人情報漏えい事案は、いずれも電気通信事業法における「通信の秘密」の漏えいにあたるほか、個人情報保護のためのガイドライン違反でもあると指摘した。

「通信の秘密」では、電話での会話、メールのやりとり、また、内容のみならず、やりとりをした事実そのものも、日本国憲法やいくつかの法律で保護対象となっていて、本人の同意なく、他人に見せることは無いものだ。

不正アクセスなど外部要因ではなく、サービス用ID統合などの内部設計の工程で問題が頻発していることから、総務省は、IIJ対して再発防止策の徹底と同時に、管理体制の強化を求めている。

【関連リンク】

・総務省、IIJに行政指導 個人情報漏えいで(IT media)
https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2110/01/news103.html

TEXT:セキュリティ通信 編集部
PHOTO:iStock

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