ニュース 2021.09.12 新種のマルウェアも検知可能な「Deep Instinct」、ヤマダホールディングスが傘下グループに導入
ディープインスティンクト(東京都港区)は、8月31日、ディープラーニング(深層学習)技術を用いたサイバーセキュリティ製品「Deep Instinct」を、ヤマダホールディングスが採用し、順次、傘下の全グループに導入すると公表した。
マルウェアは日々進化しながら増え続けているため、従来の、攻撃パターンを追跡する方法では未知のウィルスを防御しきれないのが現状だ。
米Deep Instinct(New York)は、こうした現状に備え、自動で、かつ未知のマルウェアを予測・検知できる同製品を開発している。
ヤマダホールディングスは、顧客の個人情報を管理する観点から、想定外の未知のリスクも予見して予防できるセキュリティ対策を検討していた。
費用対効果も高いディープラーニングで、重大なセキュリティー脅威から組織を守る
Deep Instinctの予測モデルは、実際に、世界の企業や組織に甚大な被害をもたらした有名なマルウェアを初検知の1年以上前から予測し、初見でブロックをした実績があるという。
AI技術を用いたセキュリティ対策は、従来は高額だった。
しかし、「Deep Instinct」は、更新頻度が年に2~3回と従来製品と比較して圧倒的に少なく済み、また、リサーチ企業米フォレスター社の調査によれば、Deep Instinctを導入した企業は、費用対効果448%を達成しており、3ヶ月程度で投資回収が可能だったという。
サイバー攻撃に遭い、重要なデータが凍結して業務が停止したり、外部に流出して売られるなど、マルウェア感染による被害は、企業や組織の重大な脅威になっている。新たな技術を適切に取り入れ、万全の対策をとっていくことは必須課題といえるだろう。
【関連リンク】
・プレスリリース:第3世代エンドポイントセキュリティ「Deep Instinct」を(株)ヤマダホールディングスが導入(ディープインスティンクト)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000081172.html
TEXT:セキュリティ通信 編集部
PHOTO:iStock
- tag