ニュース 2021.09.06 顧客に無断で個人情報を提供、トヨタのディーラー9社からトヨタ自動車へ
トヨタ自動車は、8月19日、同社の顧客認証Webサービス「TOYOTA/LEXUS」の共通ID発行のため、トヨタのディーラー9社が顧客の同意がないままトヨタ自動車に個人情報を提供していたことを明らかにした。
発行されたIDは、3318名分。ID登録のために、ディーラーが提供した個人情報は、氏名、住所、電話番号、コネクテッドサービス契約車両の所有情報などで、生年月日が含まれていたものもあるという。
TOYOTA/LEXUSの共通IDは、トヨタ自動車のコミュニティサービスや「tconnect.jp」へのログインが可能になるもので、同社の会員専用サービスサイトの利用を希望する顧客に対して発行される。
トヨタ自動車、ディーラーに対してサービスサイトのID発行を推奨
事態が発覚したのは3月。福岡トヨペットで問題が発覚した。その後の調査で、神戸トヨペット、福岡トヨタ自動車、など9社で同様の事例が発生していたことが分かっている。
トヨタ自動車は、今回の原因について、同社がディーラーに対して、ID発行を推奨する活動を行っていたことが一因だとして、再発防止策の取組を進めていくとした。
再発防止策は、個人情報の取扱いルールの遵守などが盛り込まれているという。事業者と事業者から販売委託を受けているディーラーの関係のように、会社同士が近しい存在である場合は特に、従業員の意識改革は重要課題になるだろう。
【関連リンク】
・同意なく個人情報をメーカー登録 - トヨタ販売店9社(Security NEXT)
https://www.security-next.com/129193
TEXT:セキュリティ通信 編集部
PHOTO:iStock
