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暗号資産取引のコインが不正アクセス被害

ニュース 2021.09.04 暗号資産取引のコインが不正アクセス被害、シンガポール子会社で100億円流出

暗号資産交換業者のQUOINE(コイン/東京都千代田)は、8月19日、シンガポールの子会社である取引所「Liquid by Quoine」が不正アクセス被害にあったことを発表した。

顧客の資産には被害がないものの、外部に流出した仮想通貨は、69種類で、被害額は約100億円にのぼるという。

秘密鍵の紙保管で守られた仮想通貨

シンガポール子会社での被害額100億円以外に、日本法人にも、「Bitcoin」「Ripple」「Ethereum」などで約7億5400万円相当の被害がでた。

仮想通貨は、不正アクセス被害などを想定し、セキュリティ上最も安全な保管方法として「コールドウォレット」「コールド・ストレージ」と呼ばれる保管方法を用意している。秘密鍵をインターネットから完全に切り離した状態で保管する方法で、紙や専用デバイスが用いられるもの。

法令による仮想通貨交換所の運用ルールでは、総預かり資産のうち、95%以上をコールドウォレットに保管することになっている。

今回も、QUOINE日本法人では、顧客から預かった資産を法令に準じてこのコールドウォレットに保管しており、そのため、顧客資産に被害がでなかった。

同社は、詳細を調査中で、状況が確認できるまでは「Liquid by Quoine」への暗号資産入金を停止するようユーザーに呼びかけている。

【関連リンク】

・暗号資産取引所「Liquid」から約108億円相当の暗号資産が流出か(Security NEXT)
https://www.security-next.com/129202

TEXT:セキュリティ通信 編集部
PHOTO:iStock

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