ニュース 2021.09.01 災害時の無償WiFi「00000JAPAN」は暗号化されていないWiFi、情報収集のみに利用して
総務省は、令和3年8月の大雨災害発生時も、例年通り、公衆無線LANサービスの無料開放状況についてホームページ上で随時情報公開を行った。
災害時に開放され誰でも利用可能な無償WiFi「00000JAPAN」は、緊急時の情報収集用に用意されている。災害指定地域で、WiFiスポット「00000JAPAN」を選ぶと、誰でも無線LANを利用できるが、利便性を優先した仕様になっているため、暗号化などの対策はされていない。
そのため利用者は、セキュリティ対策を自身で行うか、個人情報などの入力は一切行わず、情報収集のみに特化して利用することが推奨されている。
同無線LANサービスは、通信業者NTTドコモ、ソフトバンク、KDDI、などが参加する「無線LANビジネス推進連絡会」の取り組み。
ホテルやカフェでの無償WiFi利用も、「00000JAPAN」同様に注意が必要
昨今、無償WiFiは普及が進み、ホテルやカフェなど多くの場所で接続が可能になっている。
しかし、公共の無償WiFiは暗号化されていないため、災害用のWiFiスポット同様に、情報が外部に筒抜けになっている可能性は高く、危険だ。「00000JAPAN」同様、カフェやホテルの無償WiFi使用中には、個人情報や機密情報などを入力する作業は避けた方がよいだろう。
どうしても利用したい場合には、無償WiFi接続も安全に行えるように端末にVPNアプリを導入するなど、確実なセキュリティ対策を行ったうえでの利用が望ましい。
テレワークやワーケーションなどが進み、公共の場で、無償WiFiを利用する機会は今後も増え続けていくだろう。正しい使い方を知り、安全に利用するための知識の啓蒙も益々重要になってくる。
【関連リンク】
・令和3年8月の大雨による00000JAPANの無料開放(無線LANビジネス推進連絡会)
https://www.wlan-business.org/archives/33002
TEXT:セキュリティ通信 編集部
PHOTO:iStock
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