ニュース 2021.08.28 IPA、自動診断サービスで5段階評価の「サイバーセキュリティ経営可視化ツール」公開
情報処理推進機構(IPA)は、8月17日、組織のサイバーセキュリテイ対策をレーダーチャートで可視化できるセルフ診断ツール「サイバーセキュリティ経営可視化ツール」を公開した。
同ツールは、企業や組織のサイバーセキュリティ対策を、定量的に数値で把握できるようになっている。
診断結果の数値はレーダーチャートで可視化されるなど見易くなっていて、同業他社の平均値と比較することも可能。業界平均値比較のベースには、880件の診断結果が用いられているという。
経営者とIT実務者、IT知識の差をこえて話しあえるコミュニケーションツールに
Web版「サイバーセキュリティ経営可視化ツール」の設問は39問。
診断結果の履歴を蓄積することもできるため、自社対策の進捗、他組織との比較や変化など、自社組織内で、具体的な対策を話し合うためのベース資料とすることが可能だ。
診断結果ごとに推奨対策も表示される。
サイバーセキュリティ対策には、経費策が必要になる。自社組織のサイバーセキュリティ対策への投資は、適切なのか。経営者とセキュリティ対策を講じる実務者が、同じ認識、理解度で、対策について話し合える、その材料があることは重要だ。
企業のIT化は、経営者とIT担当者のIT知識の違いから、有益なコミュニケーションが難しいケースも多い。
可視化されたツールを活用することで、自社組織の現状が理解しやすくなれば、共通認識も得やすくなる。適切な対策をタイムリーに取り入れるためにも、ツールの活用が期待されている。
【関連リンク】
・プレス発表:「サイバーセキュリティ経営可視化ツール」を公開(IPA)
https://www.ipa.go.jp/about/press/20210817.html
TEXT:セキュリティ通信 編集部
PHOTO:iStock
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