ニュース 2021.08.23 NortonLifeLockとAvast Software、巨大ウイルス対策企業合弁でユーザー数5億人へ
ウイルス対策ソフトウェア “Norton360” で知られる米NortonLifeLock(アリゾナ州 / 旧 Symantec)は、8月10日(米国時間)、同業で “Avast Antivirus” で知られるAvast Software(チェコ・プラハ)との合併を発表した。
取引規模は81億ドルから86億ドル(約8960億円から9500億円)になる見込み。本社は、チェコのプラハと米国アリゾナ州の両方に置かれる。
Norton合弁後のユーザー数は5億人以上、「世界のセキュリティ対策を加速させたい」
NortonLifeLockは、Symantecのコンシューマー向けセキュリティ技術部門だったが、2019年末に同社から分離した。Avastは、コンシューマー及び中小企業向けのセキュリティソフトを提供しており、2016年に同業のAVG(オランダ・アムステルダム)を買収している。
巨大ウイルス対策企業の合併で、より強力なサイバーセキュリティプラットフォームを築くこととなり、同社ソフトウェアのユーザー数は5億人以上になる見込みだ。
サイバーセキュリティ企業OPSWAT(米サンフランシスコ)の調査「Windows Anti-malware Market Share Report(2020年5月)」によれば、セキュリティソフトの世界シェアは、1位Norton(13.16%)、2位AVAST(12.69%)だった。
合弁後は、両者のコンシューマー向けセキュリティチームを統合する他、それぞれの強みを組み合わせたセキュリティ・ソリューションを開発するとしている。
Avast CEOのOndrej Vlcek氏(オンドジェイ・ヴルチェク氏)は、「サイバー攻撃の脅威は日々増しているが、サイバーセキュリティ対策は未だ浸透しているとはいえず不充分な状況にある」とし、「この合弁により、世界のセキュリティ対策を加速させる」と話した。
【関連リンク】
・NortonとAvastが合併 ユーザー数は5億人規模に(ITmedia)
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2108/12/news110.html
TEXT:セキュリティ通信 編集部
PHOTO:iStock
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