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カード支払いに暗証番号のいらない「手ぶら認証」プラットフォーム構築にむけ4社が合意

ニュース 2021.08.14 カード支払いに暗証番号のいらない「手ぶら認証」プラットフォーム構築にむけ4社が合意

カードや会員証をつかうシーンでは、必ず暗証番号などの本人認証が必要になる。

いつものホテルへチェックインする、会員になっているカーシェアリングで車を借りる。

慣れ親しんだ場所でのチェックインであっても、現在は、毎度、会員証をみせ、クレジットカードをみせ、さらに暗証番号の入力も必要だ。

こうした一連の本人認証行為(財布からカードを出し、暗証番号を入力する、ときにはIDも入力する)をすべて省き、「手ぶら認証」を可能にするため、業界横断型プラットフォーム構築の事業化に向けた検討が始まるという。

パナソニック システムソリューションズ ジャパン、JCB、大日本印刷(DNP)、りそなホールディングスの4社は、8月2日、顔認証情報を活用し、「手ぶら認証」を可能にする「顔認証マルチチャネルプラットフォーム」構築を共同で検討することを発表した。

本人の顔写真を業界横断で共有して「手ぶら認証」促進へ、パナソニック・JCB・DNP・りそなホールディングス

このプラットフォームでは、現在、インターネットバンキングへのチェックイン、ホテルや売店、カーシェアリングでの利用が想定されているが、今後、様々な業界から参入企業が増えることを期待している。

参入企業が増えることで、日常生活での「手ぶら認証」シーンも増え、消費者の「手ぶら」も日常化していくのが目指す姿だ。

技術的には、本人の同意のもと、顔画像を業界共通のサーバーに登録保存して活用する。参入企業は、このサーバーを共同利用することで、各社独自のインフラ構築、個人データの保管などが必要なくなるため、導入期間短縮、費用の軽減も可能になる。

パナソニックの顔認証技術は、マスクをしたままの認証、顔の経年変化などにも対応可能になっており、すでに空港やオフィスの入退室でも利用され、1日10万回以上の顔認証にも成功しているという。

暗証番号での本人確認は、サイバー攻撃などで番号が窃取された場合に不正利用されることもあり、安全とはいえない状況だ。生体認証、顔認証で、セキュリティが強固になり、かつ手ぶらというストレスフリーな環境になれば、消費者にとっての利便性は格段にあがりそうだ。

【関連リンク】

・プレスリリース:生体認証を活用した業界横断型プラットフォームへの取り組みについて(パナソニック)
https://news.panasonic.com/jp/press/data/2021/08/jn210802-2/jn210802-2.html

TEXT:セキュリティ通信 編集部
PHOTO:iStock

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