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文科省がGIGAスクール構想で夏季休業期間中に2学期の準備をするように要請

ニュース 2021.08.08 文科省、子供たちのICT教育環境充実にむけ、夏季休業期間中にさらなる準備を要請

子供たちが充実したICT教育を受けられるよう、1人1台、パソコンやタブレットが行き渡り、高速大容量の通信ネットワークも整備されるような環境整備をめざす「GIGAスクール構想」は、2021年4月にスタートし、初めての夏休み時期を迎えている。

文部科学省は、7月13日、地方自治体などの学校設置者に対し、夏季休業期間を利用して1学期の成果や課題を見直し、2学期以降への取り組みについて、具体的な準備を行うことが重要である旨の説明と通達を行った。

新型コロナウィルス感染症対策で経験したオンライン授業も、今後また、いつどんな状況で再開するかわからない。家庭によっては、通信環境が整っていないケースもあるが、「家庭学習のための通信機器整備支援事業」など、活用できる仕組みが用意されていることなども改めて共有し、積極的な環境整備の推進を求めている。

トレンドマイクロ調査、端末に施されたセキュリティ設定などを理解していない保護者は約6割

一方で、7月29日にトレンドマイクロが発表した「GIGAスクールにおけるセキュリティ実態調査2021」の結果によれば、2021年6月末時点で、児童が学校から端末を受け取ったと回答した保護者は41.2%、教員は70.7%となっており、未だ、端末が行き渡っていない現状が明らかになった。

また、児童が端末を受け取っている場合でも、端末に施されたセキュリティ設定やツールについて理解していない保護者は58.9%、教員でも29.9%という高い割合を示しており、このうちの約20%は、すでに何らかのセキュリティに関するトラブルを経験しているとした。

同調査は、Webアンケート方式で実施され、回答者数は計673人。内訳は、小学生から中学生の子供がいる保護者342人と、同教員331人。

子供たちがサイバー犯罪に巻き込まれることのないよう、安全なICT教育を推進していくためには、まず保護者や教員が、手にした端末についての理解を深めることは基本になる。

文部科学省は、7月13日の通達において、「ICT活用教育アドバイザー」「GIGAスクールサポーター」など、学校活動を支援する仕組みも用意している旨も盛り込んだとしており、一日も早い環境整備、万全な運用に向け、最大限の努力をするよう要請した。

【関連リンク】
・GIGAスクールにおけるセキュリティ実態調査2021(トレンドマイクロ)
https://www.trendmicro.com/ja_jp/about/press-release/2021/pr-20210729-01.html

・GIGA スクール構想の下で整備された1人1台端末の積極的な利活用等に向けた 夏季休業期間中における取組について(文部科学省)
https://www.mext.go.jp/content/20210713-mxt_jogai01-000011648_1.pdf

TEXT:セキュリティ通信 編集部
PHOTO:iStock

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