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米捜査当局がランサムウェア攻撃で奪われた身代金ビットコインの大半を回収した

ニュース 2021.06.30 米司法省、ランサムウェア攻撃で奪われた身代金の回収に成功

米石油移送パイプライン企業の大手 Colonial Pipeline がランサムウェア攻撃を受けた、2021年5月、身代金は暗号資産ビットコインで支払われた。

今回の犯行では、440万ドル(約4億8000万円)に相当する75BTCが支払われていたが、6月7日、米司法省は、その約85%にあたる230万ドル(約2億5000万円)相当の63.7BTCを回収したと発表した。

米連邦捜査局(FBI)は、本事案をロシアのハッカーグループDarkSideが関与した事件として捜査。

同グループが身代金支払先として指定したビットコインウォレットを特定し、その秘密鍵(暗証番号)を入手することに成功したという。

FBI、Darksideのビットコインウォレット特定に成功

FBIが特定したBTCウォレットとは、暗号資産の送付に必要な情報である秘密鍵を保管管理するためのソフトウェア。

ビットコインは、全取引情報が取引履歴としてブロックチェーン上に残され、一般公開されている。公開監視下にある状態であるため、不正もしにくい仕組みだ。

但し、公開されている取引が誰のものであるかは、秘密鍵を持っている本人にしかわからない。今回は、FBIがDarksideのビットコインウォレットを特定することに成功し、法的措置をとったうえで、ウォレットにアクセスしてBTCを取り戻すに至った。

米司法副長官のLisa Monaco氏は、6月7日の会見で、社会基盤となる重要組織などに被害を与えつづけてきたDarksideを批判し、「本日、形勢は逆転した」と述べた。

【関連リンク】

・米司法省特殊部隊、ハッカーに支払われた身代金を仮想ウォレットから奪還(Newsweek)
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2021/06/post-96471.php

TEXT:セキュリティ通信 編集部
PHOTO:iStock

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