ニュース 2021.06.20 ファーウェイ、中国に最大のセキュリティー技術拠点「セキュリティー透明性センター」開設
中国通信機器最大手のHUAWEI(ファーウェイ)は、6月9日、中国南部の広東省東莞市(ドンガン)に、サイバーセキュリティー施設「Global Cyber Security and Privacy Protection Transparency Center」を開設した。
同社最大の技術拠点となり、オープニングセレモニーでは、副会長兼輪番会長の胡厚崑(ケン・フー)氏が「業界全体のセキュリティーの能力を高めていきたい」と説明。
業界からは、GSM Association、BSI(英国規格業界)、SUSE(ドイツ)、UAE、そして、インドネシア規制当局から代表者が訪れ、登壇した。
透明性を徹底アピール、世界からのファーウェイ排除活動をとめられるか
HUAWEIは、新拠点開設に合わせ、業界全体で協力し、サイバーセキュリティ対策を強化していく必要があるとして、業界全体のセキュリティー基準を示した「Product Security Baseline」をリリースした。
新拠点では、同社のセキュリティー技術を公開するほか、取引先も活用可能な、製品の安全性検証機能なども備えている。
米政府は、同社の機器には安全保障上の懸念があるとして、5Gの通信網などに、同社製品を使わないよう各国へ警告してきた。今回の新拠点開設は、世界中で止まらないHUAWEI製品排除の動きに対し、安全性をアピールしていく狙いもあるとみられる。
【関連リンク】
・ファーウェイ、最大のキュリティとプライバシー保護センターを開設業界全体の能力向上、知識共有、緊密な連携を提唱(ファーウェイ・ジャパン)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000068.000074347.html
TEXT:セキュリティ通信 編集部
PHOTO:iStock