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英Darktraceの世界初AIセキュリティ人材提供サービス「Cyber AI Analyst」日本市場に導入へ

ニュース 2021.06.09 日本市場で事業拡大、英Darktraceの世界初AIセキュリティ人材提供サービス

英Darktraceの日本法人ダークトレース・ジャパン株式会社は、5月20日、オンライン説明会を開催。世界初となるAIを使ったセキュリティ人材提供サービス「Cyber AI Analyst」を軸に、日本市場での事業拡大にのりだすと発表した。

英Darktraceは、2013年に英国ケンブリッジで創業したAI企業で、自律型サイバーセキュリティの分野で業界をリードしている。

自律型サイバーセキュリティは、マルウェアなどのサイバー脅威を検知すると、そのまま自動的にネットワークの切断から封じ込めなどの工程へ移り、自己防御をするシステム。サイバー攻撃を未然に防ぐ効果があるとされる。

現在、同社の技術は、世界100か国4,700社以上に導入されており、日本市場での顧客数は120社を超えた。日本法人設立は2016年。

日本市場のデジタル化をサポートする、人材提供サービス「Cyber AI Analyst」

セキュリティ人材提供サービス「Cyber AI Analyst」は、自律型サイバー防御プラットフォーム「Darktrace Immune System」を構成する製品群の1つ。

人材提供サービスと呼んでいるが、提供するのは「人材」ではない。人材に代わって働くことのできる「機能」のことだ。

同社日本法人のカントリーマネージャー鈴木真氏は、「Cyber AI Analyst」について、「24時間365日、休みなく働くことができ、退職リスクもない優秀なAIセキュリティアナリスト」と表現。このシステムを企業に「派遣」することを、人材提供サービスと表現。

また、同サービスを利用することで、脅威検知と対処のみならず、原因調査から結論を導きだし、役員に報告するまでの時間を92%削減することが可能となると明言している。

同社は、このサービスで、1年後には日本市場での売上を倍増させる計画だ。

AIの活用は、IT人材不足を解消する意味で有望であるばかりか、脅威との追いかけっこに使わざるを得なかった技術者の貴重な時間を、デジタル社会の進化の方に注げるメリットもあるだろう。脅威対策をAIにお任せすることで、日本市場が世界のデジタル進化に追いつく日が一日も早く到来するように期待したい。

【関連リンク】

・ダークトレース、日本市場での事業拡大に向けた新戦略を発表(クラウドWatch)
https://cloud.watch.impress.co.jp/docs/news/1326032.html

TEXT:セキュリティ通信 編集部
PHOTO:iStock

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