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偽宅配業者SMSからApple IDのっとりでスマホ画像閲覧被害

ニュース 2021.06.05 偽宅配業者のメッセージからApple IDのっとりへ、スマホ画像閲覧被害

大阪教育大学は、5月24日、附属小学校の教員1人が不正アクセス被害によりプライベートの「Apple ID」アカウントをのっとられたことにより、同教員のクラウドストレージ「iCloud」に保存されていた業務関連画像が第三者から閲覧可能な状態にあることを発表した。

不正アクセス被害にあった発端は、同教員のスマートフォンに届いた宅配業者を装うSMS(ショートメッセージ)だった。

荷物が届く予定であったことから、疑うことなくメッセージを読み、指示通りにパスワードなど、二要素認証コードの入力まで行った。

被害に気がついたのは、SMSでメッセージを受信した5月3日から2日後の5月5日。Apple IDアカウントに入れなくなったことで事態を把握したという。

危険なパスワードのスマホ撮影、写真メモには要注意

宅配業者を装ったSMSを信じてしまった結果として、スマートフォンで撮影してそのままクラウドに保存されていた画像が、思いがけず、第三者に閲覧される危機に置かれることになった。

同教員のクラウドに保存されていたのは、学級名簿や課題関連資料のほか、職員や生徒たちの写真、同大学情報システムの教員IDやパスワードを撮影した画像も含まれていた。

同大学では、スマートフォン利用については自由としていたが、データの保存については禁止していたという。

最近の仕様では、スマートフォンもパソコンも、ローカル保存とクラウド保存が限りなくシームレスに近づいており、データの扱いやすさの面では便利だが、意識しないとどちらに保存しているか分からないこともある。

IDやパスワードも、つい、メモ代わりにスマホで撮影してしまいたくなることもあるが、そのまま保存していると、こうした危機にも遭遇することを肝に銘じておきたい。とはいえ、まずは、悪質な詐欺SMSにひっかからないようにすることが、一番だ。

【関連リンク】

・教員の個人アカウントが乗っ取り被害、スマホ同期の個人情報も - 大阪教育大(セキュリティニュース)
https://www.security-next.com/126488

TEXT:セキュリティ通信 編集部
PHOTO:iStock

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