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新型コロナ感染確認アプリCOCOAのAndroid版更新

ニュース 2021.05.04 新型コロナ感染確認アプリのAndroid最新版「COCOA」、7か月ぶりに自動で定期的に接触確認

厚生労働省は、4月21日、新型コロナウイルス接触確認アプリ「COCOA」の最新版(バージョン1.2.3)を公開した。

最新版は、陽性者との接触有無を1日1回程度、定期的かつ自動で確認する。接触があった場合は、ユーザーに通知が届く仕様に改善された。

バージョン1.2.2の時点では、一部端末で、定期的に確認する処理が実行されない不具合があり、確認したい場合にはアプリの再起動が必要だった。

注意点としては、Android端末では、電池が少なくなった際に省電力モードを選択することが可能であり、省電力モードに設定する対象アプリに「COCOA」を選んだ場合には、改善版(ver.1.2.3)であっても、省電力中は「自動的に接触者を確認する機能」は止まる。その際は、手動で再起動を行う対応が必要だ。

なお、固有事例として、サムスン製「Galaxy A41」では、最新版でも正しく陽性者の接触検知ができない現象があるため、今後も、1日1回程度はアプリの再起動が必要になる。

パーソルプロセス&テクノロジーが1200万円返納、COCOA開発業者から外れる

厚労省から、同アプリの開発・補修運用を受託していたパーソルプロセス&テクノロジー(東京都江東区)は、4月16日、受託金の一部となる1200万円を返納した。

担当していた期間は、2020年5月27日から2021年3月31日。そのうち、アプリの不具合に気がつかなかった期間は、2020年9月から4か月間。返納金は、8月以降の保守運用フェーズ・プロジェクトマネージメント業務にあたる対価だという。

今回の長期に渡る不具合放置は、開発・運用に携わる関係企業が6社もあったことが要因とみられている。しかし、未だに、どの企業のどの作業が影響したのかは分かっていない。さらに、体制の見直しをして再出発した4月1日、関係企業は6社から7社に増えていた。

はっきりとした原因を見つけられない背景には、政府側にIT関連知識をもつデジタル人材が少ないこと、開発にかかる人件費の問題などがあるという。

民間には、こうしたアプリを問題なく運用できる人材もノウハウもあるはずだが、活かせる体制がなんらかの理由で作れないということなのだろう。

国民には、その何らかの理由が見えず、最善策が存在するにもかかわらず、実行できない現状にもどかしさを感じる。しばらくは、アプリの再起動を手動で行うことも視野にいれて、対応していく必要がありそうだ。

【関連リンク】

・「迷惑かけた」COCOA開発会社が1200万円返納(日経新聞)https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC190XJ0Z10C21A4000000/

TEXT:セキュリティ通信 編集部
PHOTO:iStock

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