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みんな電力がアーティストの作った電力を購入できる「アーティスト電力」を開始

ニュース 2021.04.29 「アーティスト電力」からはじめる、電力を楽しく選ぶ初体験

みんな電力(東京都世田谷区)は、4月15日、アーティストが再生可能エネルギー発電所で作った電気を誰でも購入できる「アーティスト電力」を開始した。

同社は「電気を面白く選ぶ体験を広めたい」と考えているという。

第1弾のアーティストは、「アーティスト電力」の発案者でもある作家でクリエイターのいとうせいこう氏の電力。福島県二本松市にある「いとうせいこう太陽光発電所」で作られる電力の一部を、先着100名限定にむけて販売する。

アーティスト電力で足りない分の残りの電力も、太陽光、風力などを組み合わせ、再生エネルギー100%の電気を供給するとした。

同サービスは、毎月の電気料金の一部をアーティストや音楽関係者に届けることができるため、気になるアーティストを継続的に応援することが可能だ。第2弾以降も準備中だという。

ブロックチェーンで、見えるようになった「電力の姿」

電力およびガス業界で、ブロックチェーンを活用する動きが活発化している。

ブロックチェーンには、「改ざん不可能」という特徴がある。この点を上手く活用したのが、再生可能エネルギーだ。

電力は目に見えない。そのため存在したことの証明が難しかった。ところが、このブロックチェーンは、発電された瞬間、ブロックチェーンに電力量と電力の種類(水力、風力、火力、原子力など)を書き込むことが出来るため、誰が、どの電力をどのくらい使用したのか、全てブロックチェーンの記録で確認することが出来るのだ。

ブロックチェーンを用いて記録をトレースすることで、電力を「見える商品」として販売できるようになった。

みんな電力のサービスも、ブロックチェーンを活用した同社独自のP2P電力取引プラットフォーム「ENECTION2.0」を活用している。

電力が目に見えるという感覚は、染みついてしまった体験から俄かにはピンとこないが、「電気を面白く選ぶ」という体験を通して日常に取り入れていくことで、次第に普通のことになっていくのだろう。この先が楽しみな、興味深い試みだ。

【関連リンク】

・日本初、アーティストの発電所から再エネ電気が買える「アーティスト電力」をみんな電力が始動(Tech Crunch)
https://jp.techcrunch.com/2021/04/15/minden-seikoito/

TEXT:セキュリティ通信 編集部
PHOTO:iStock

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