ニュース 2021.04.14 米PayPal、仮想通貨で支払いOKのネットショッピング開始
オンライン決済大手の米ペイパル・ホールディングスは、3月30日、暗号資産(仮想通貨)で支払いができる仮想通貨決済サービスを開始したと発表した。
米国でのPayPal利用者が対象で、まずは、PayPalに対応している世界数百万のネット通販サイトで開始し、今後数カ月以内に、世界のPayPal加盟店2900万店舗で利用できるようになる計画だという。
利用者の使い勝手は変わらない。
通常通り支払いに進み、これまでは「PayPal残高からの支払い」か「クレジットカード払い」のみだった支払い方法の選択肢に新たに「仮想通貨決済(Checkout with Crypto)」が加わるかたちだ。手数料もかからないという。
Tesla車の購入も仮想通貨決済で
現在、仮想通貨の銘柄は、3000種類を超えている。今回、PayPalで利用可能になったのは、Bitcoin、Litecoin、Ethereum、Bitcoin Cashの4銘柄。
これらの暗号資産を保有する利用者は、決済時に法定通貨に変換して、商品を購入する。そのため、事業者側の受け取りは、これまで通り米国ドルとなる。
同社は、2020年11月、仮想通貨決済のサポートを開始する計画を発表しており、ニューヨーク州の金融当局から条件付きの認可を得ていた。
米国では、3月25日、Teslaがビットコインでの決済を米国内で開始したことを発表し、2021年後半には、米国外にも同決済の受付を拡大する予定だと述べている。
PayPalやTeslaのこうした動きにより、仮想通貨を現実世界で具体的な価値に還元できることとなり、暗号通貨の浸透加速に影響を与える可能性もある。
【関連リンク】
・仮想通貨で買い物、米ペイパルが開始 まずネット通販(日経新聞)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN30CR60Q1A330C2000000/
TEXT:セキュリティ通信 編集部
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