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パナソニックとマカフィーが共同で知見を活かした車両SOCの構築開始

ニュース 2021.04.05 パナソニックとマカフィー、車へのサイバー攻撃監視センター「車両SOC」構築開始

パナソニックと米マカフィーは、3月23日、自動車向けサイバー攻撃監視サービスの事業化にむけて、共同で「車両セキュリティ監視センター(車両SOC:Security Operation Center)」の構築を始めると発表した。

パナソニックの発表によれば、自動車がハッキングによりコントロールを失う危険を避けるためのセキュリティ対策には、主に5つの段階が必要だと定義・分類されている。

その5つは、ハッキング被害を受けるまえの防御策から被害にあった後の復旧までを想定して次のような段階になる。脆弱性や脅威の定義、特定した脆弱性や脅威の防御策導入、防御が破られたことの検知、機能障害等の対応、プログラム更新などの復旧対応。

パナソニックと米マカフィーが担当する車両SOCは、このうちの「ハッキングなどにより防御が破られたことの検知」の部分であり、その前後の工程は別の組織からバトンを受け、そして渡すことになる。

車へのハッキング、蓄積された世界水準のSOCで防御する

パナソニックでは、自動車事業に先駆けて、すでに2016年から、工場SOCとして工場全体のシステムをサイバー攻撃から守うるノウハウを培ってきた。

また、自動車向けに、車両に搭載する「車両侵入検知システム」、車両侵入検知システムから受信した大量のデータを分析して可視化する「セキュリティ情報イベント管理システム(SIEM:Security Information and Event Management System)」を開発しており、後者は車両SOCで使われるシステムになる。

マカフィーは、世界を舞台に、企業向けセキュリティコンサルタント、クラウドセキュリティサービスなどを主要ビジネスとして活動しているため、SOC構築および運用支援は得意とするところ。今回の車両SOCに関しては、人材育成などで参加するようだ。

車両SOCは、こうして両社が培ってきたノウハウを結集することで構築され、世界の車両に仕掛けられるサイバー攻撃を監視制御していく。

【関連リンク】

・プレスリリース:パナソニックとマカフィー、車両セキュリティ監視センター(車両SOC)のサービス事業化に向け、車両SOCの構築を共同で開始することに合意(パナソニック)
https://news.panasonic.com/jp/press/data/2021/03/jn210323-1/jn210323-1.html

TEXT:セキュリティ通信 編集部
PHOTO:iStock

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